警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(14、15日単位レベル)
前科は消えるもの?
【治安うんちく】 今年6月、東京・足立区で男性が鉄パイプのようなもので脅され現金を奪われた事件の犯人は、なんと15歳から16歳の高校生3人だった。どう罪を悔いているか…
昭和の時代は何度も逮捕されると氏名の前に「前科○犯」と書かれたものだが、今は「前科」が消えてしまった。
過去の前歴はプライバシーに触れることからだと言うが、だから「累犯」が多くなるのではと思えてならない。「1回ぐらい起こしても、経歴は消えるから分からない」という考えを持っていたら由々しき時代である。
前科者はどれぐらいいるのかを計算した。
平成24年の警察庁の数字になるが、刑法犯全検挙者数は22万1573人で、このうち何らかの犯罪を起こしているものは6万3387人だから実に28.6%にのぼり、3割近くが前科者だ。
累犯性の高い犯罪としては窃盗犯がある。全検挙者11万5494人のうち前科者は3万2033人で27.7%になる。
「愉快犯」と言われているのに放火犯があるが。全検挙者516人のうち前科持ちは149人で28.8%。もうひとつ「成功すると快感を覚える」犯罪は強姦罪。全検挙数736人でうち前科は249人で33.8%。
凶悪犯ではそのほか殺人があるがこれは853人のうち前科は279人で32.7%と意外に高いが、同じ殺人の前科1犯は8人。それにしても2度も犯すとは罪の認識が薄いからだ。
強盗の場合は1838人のうち前科者は875人で47.6%。放火や強姦、窃盗の中で最も再犯率が高い。たかが強盗ではない重大な犯罪である。果たして今回逮捕された子供達は何を考えているのだろう。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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