【ZOOM東北】福島県警、2億円超えた特殊詐欺被害に「特別捜査隊」投入(4日)産経
特殊詐欺被害が全国的に目立っているが、福島県内でも激増している。県警によると、今年1~5月の被害件数は81件に上り、被害額は2億円を超えた。前年同期に比べ件数は2倍で、被害額は約5400万円も多い。過去最悪の状況に、県警は「特殊詐欺対策特別捜査隊」を設置するなど摘発と、防犯PRに力を入れている。(黒沢通、写真も)
県警によると、5月末までに、特殊詐欺のうち「オレオレ詐欺」とみられるとして、県民からあった通報件数は計1585件。前年同期比で1303件も増加した。オレオレ詐欺の1件当たりの被害額は246万円で、昨年の平均額466万円を下回ったが、怪しまれないように要求額を下げている可能性もあるという。
被害の特徴は、女性の被害が多い▽県中部の「中通り」地域の被害が多発▽東京など関東圏や県内駅周辺で現金手渡しによる被害が増加-など。中通りが多い理由について、県警は「新幹線の沿線で、犯人が(首都圏などから)来やすくて逃げやすい」と指摘する。
オレオレ詐欺は2日に分けて電話をかけてくるケースが多いという。1回目は夜間で、「風邪をひいて声がおかしい」「携帯を変えた」などと説明し、電話の相手が自分の息子と、高齢者らを信用させる。2日目は昼間で、「会社の金を使い込んだ」「不倫して慰謝料を請求された」などさまざまな理由で金銭を要求するという。
警察官を名乗る詐欺も発生している。地元の警察署や警察本部の所属と偽り、「詐欺グループから押収したものにあなた名義の通帳があった」「貯金が危ないので下ろした方がいい」「キャッシュカードも新しくした方がいい」「暗証番号を教えて」と説明。警察官を装ってカードを受け取り、現金自動預払機(ATM)から現金を引き出すという。
特殊詐欺グループは、家族の実名を名乗ることもあるため、何らかの手段で、名簿などの個人情報が渡ってしまった可能性もある。
« 警官が酒気帯び運転の疑い 職質受け車ぶつける 福岡(4日)朝日 | トップページ | 暴力団担当の元警部銃撃事件 工藤会系組幹部を逮捕(4日)テレビ朝日 »
「振り込め対策編」カテゴリの記事
- 詐欺に注意するのよ! 美川憲一さん、故郷で被害の防止を呼びかけ(12日)朝日(2022.06.12)
- きょうから「ニセ電話詐欺 根絶旬間」 長崎県警、集中的に啓発(7日)共同(2022.06.07)
- プロ野球の試合会場で特殊詐欺防止呼びかけ 埼玉 所沢(16日)NHK(2022.05.16)
- 特殊詐欺 長野県では「電話でお金詐欺」の名称で啓発 県警決定(1日)NHK(2022.04.01)
- 警視庁とNTT東日本、AI活用の連携 特殊詐欺対策で(28日)日経(2022.03.28)
« 警官が酒気帯び運転の疑い 職質受け車ぶつける 福岡(4日)朝日 | トップページ | 暴力団担当の元警部銃撃事件 工藤会系組幹部を逮捕(4日)テレビ朝日 »
コメント