産経前支局長裁判 「刑事訴追は行きすぎ」(27日)NHK
韓国のパク・クネ(朴槿恵)大統領の名誉を傷つけたとして在宅起訴された産経新聞の前ソウル支局長の裁判で、ソウル駐在の日本人記者が証人として出廷し、「国家権力による刑事訴追は行き過ぎだ」などと証言しました。
産経新聞の加藤達也前ソウル支局長は、自社のウェブサイトに掲載したコラムで、去年4月の旅客船沈没事故の当日、パク大統領が一時、所在不明になっていたと伝えた韓国紙「朝鮮日報」の記事を引用し、大統領が元秘書の男性と一緒にいた可能性を示唆して、大統領の名誉を傷つけたとして、インターネットを使って名誉を毀損した罪に問われています。
ソウル中央地方裁判所で開かれた27日の審理には、日本から加藤前支局長が出廷したほか、西日本新聞の植田祐一ソウル支局長が、弁護側の証人として出廷しました。
植田支局長は、コラムは、韓国社会を分析するための記事で、韓国の大手紙が大統領のうわさを取り上げること自体が、当時の政権と世論の関係を表していると思うと述べました。
そのうえで、「大統領が記事の内容を不愉快に思ったとしても、国家権力がメディアに処罰を求める刑事訴追は、公人としての大統領の対処方法としては行き過ぎではないかと思う」などと証言しました。
次の審理には、日本のメディア論の専門家が弁護側の証人として出廷し、言論の自由や報道の公益性を巡る議論が続く見通しです。
ソウル中央地方裁判所で開かれた27日の審理には、日本から加藤前支局長が出廷したほか、西日本新聞の植田祐一ソウル支局長が、弁護側の証人として出廷しました。
植田支局長は、コラムは、韓国社会を分析するための記事で、韓国の大手紙が大統領のうわさを取り上げること自体が、当時の政権と世論の関係を表していると思うと述べました。
そのうえで、「大統領が記事の内容を不愉快に思ったとしても、国家権力がメディアに処罰を求める刑事訴追は、公人としての大統領の対処方法としては行き過ぎではないかと思う」などと証言しました。
次の審理には、日本のメディア論の専門家が弁護側の証人として出廷し、言論の自由や報道の公益性を巡る議論が続く見通しです。
「今回の起訴は見過ごせない」
西日本新聞の植田祐一ソウル支局長は審理のあと記者団に対し、「報道と政府当局のトラブルは当事者どうしで解決するのが基本だと思う。しかし国家権力が処罰を求めると全く違う次元の話になる。今回の起訴は見過ごせない」と述べました。
そのうえで、「大統領が処罰を望まないという意思を示せば、検察が訴えを取り下げることもありうるもので、今からでもそうした意思を示していただきたい」と述べました。
そのうえで、「大統領が処罰を望まないという意思を示せば、検察が訴えを取り下げることもありうるもので、今からでもそうした意思を示していただきたい」と述べました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150727/k10010168531000.html
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