【イスラム国】イラクテロ死者115人に 「報復」と犯行声明、祝祭買い物狙う(18日)産経
【カイロ=大内清】イラクの首都バグダッドの北東約30キロにあるハンバニサドで17日、自動車爆弾による自爆テロがあり、AP通信は115人が死亡、170人が負傷したと伝えた。ハンバニサドはイスラム教シーア派住民が多く、シーア派を敵視するスンニ派過激組織「イスラム国」がインターネット上で犯行声明を出した。イスラム国による1度のテロの被害としては過去最悪規模とみられる。
声明でイスラム国は、シーア派を「正しい信仰を拒絶する者たち」と非難。テロは、政府軍や政府に協力するシーア派民兵などがイラク北部で進めている軍事作戦に対する報復だと主張した。犯行に使われた車には約3トンの爆薬が積まれていたという。
現地からの報道によると、現場は買い物客などで混雑した市場。爆発で周囲の建物が倒壊して多くの人が下敷きとなったほか、多数の車や店舗が炎上した。
イラクのシーア派の人々にとって、この日はラマダン(断食月)の最終日にあたり、多くの人が18日からのラマダン明けの祝祭イード・アルフィトルの準備のために買い物を楽しんでいた。信仰上、もっとも大切な時期を狙うことでシーア派に心理的な打撃を与える意図があるとみられる。
ハンバニサドは、シーア派とスンニ派が混在するディヤラ県にあり、昨年はイスラム国による攻勢にさらされた。今年に入ってからは政府軍やシーア派の民兵組織が反攻に乗り出し、各地で戦闘が続いていた。http://www.sankei.com/affairs/news/150718/afr1507180019-n1.html
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