警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(11、12日単位・レベル)
捜査には負の要因が多すぎる
【治安うんちく】 連続窃盗犯の車両にGPS発信器を設置し、位置情報を確認するなどした捜査は「プライバシーを侵害する強制的な捜査で、令状が必要だ」とされた事件。
この窃盗事件の判決で、大阪地裁は「捜査には重大な違法(性)があったが、被告の責任には影響せず、量刑上は考慮しない」と述べたという。
実はもう1件。このほど開かれた法制審議会は、警察や検察の取り調べの可視化や司法取引の導入などを柱とした刑事司法の改革案を正式に決めため、刑事訴訟法などの改正案を来年の通常国会に提出されることになった。
今回の判決で、結果的には窃盗罪の判決に影響はなかったが、「捜査に重大な違法性があった」としている。今後の捜査にどう影響するかだ。
次ぎに、法制審議会が認めた司法取引について、野党は「冤罪を生み出す」と反対している。これも結果は、改正案に盛り込まれることになったが、野党反対の中での国会の審議が待っており、改正の行方は分からない。
一言申し上げておきたい。犯罪の手口はネット社会の到来で益々高度化・広域化し、さらに組織化が伴い、国境までもがなくなっている。それに「プライバシー」問題も絡み、捜査に対する負の要因があまりにも多くなっている。
携帯の通信傍受をはじめGPSの有効活用、組織犯罪に効果的な司法取引などの〝武器〟は犯罪の抑止にも繋がることを忘れるな!
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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