警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(5,6日単位・レベル)
検挙は増えた!抑止策は?
【治安うんちく】 振り込め詐欺の認知件数、被害額が増加しているものの、検挙件数・人員も増加していることが警察庁のまとめで分かった。
今年5月までの特殊詐欺の認知件数は5829件で被害総額は187億9973万9770円。前年同期と比べて件数で257件増えたが、被害額で35億5971万7891円減少した。
このうちの特殊詐欺の大半を占める振り込め詐欺の認知件数は5318件で被害額は150億8375万7000円。前年同期と比べて認知件数で1340件、被害額で20億1034万4000円とそれぞれ増加した。
これに対して振り込め詐欺の検挙件数は1140件で検挙人員は733人。前年同期に比べて314件、219人増えている。
6月には振り込め詐欺グループの45歳になる住吉会系暴力団組員が警視庁に逮捕されたほか、地方から東京に呼び出してだまし取るという「上京型詐欺」容疑では東京の21歳の男が石川県警に摘発されている。
このほか、振り込め詐欺の受け取りグループと見られている宅配業者が愛知県警に逮捕されるなど、警視庁を筆頭に検挙活動は好調のようだ。
摘発が増加した主な要因はアジトの摘発だろう。中でも警視庁は、26年に東京23区で27カ所、区外で3カ所を摘発しており、全国警察の摘発件数41カ所のうち30カ所にものぼった。
検挙は好調だが問題は抑止策。認知件数を減らすには、被害者指導以外になく、一部警察で実施している「見回り隊」など指導員の増加も必要だろう。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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