警視庁管内体感治安レベル3
首都東京体感治安(22、23日単位・レベル)
ひったくりは減少傾向にあるのだが…
【治安うんちく】 約10年前になるが、平成16年夏、横浜市神奈川区の路上で83歳の女性がひったくりに遭い転倒して死亡した。犯人はなんと19歳の少年だった。
ひったくりによる死亡事例はこのほか、平成11年にも東京都大田区で69歳の女性が同じような事件で死亡するなど、重大事件に繋がる。
今月20日未明に東京・中野区の路上で会社員の女性(49)が、男にいきなり押し倒されバッグを奪われそうになったが、抵抗されて何も取らずに逃げた。もみあいで女性は右腕を骨折するなど、全治1か月の重傷を負った。
同日午後には大阪市中央区の路上で、買い物に来ていた女性がミニバイクの男に現金80万円の入ったバッグをひったくられたが、通りかかった自転車の男性がスマホで撮影。翌21日逮捕された。このほか14日夜、北海道旭川市の駐車場で、76歳の女性が現金約370万円の入ったバッグをひったくられている。
警察庁によると、ひったくり事犯は平成21年には1万9036件も発生していたが25年には1万件を割るなど減少を続け26年には6201件だった。そして今年5月までの認知件数は2026件で昨年同期より569件も減るなど減少傾向が続いている。
ランキングを見ると最も多いのは大阪の486件。以下、東京の280件、神奈川の217件、兵庫の172件、愛知の156件の順。前年に比べて最も減少したのは神奈川の-149件。これに埼玉の-131件、千葉の-59件と続いた。逆に増加したのは奈良の+22件、滋賀、岐阜が各+4件など。
問題は検挙率だ。岩手が300%を記録したのを始め東京も106%と昨年の分まで解決。宮城も72.7%と好成績だったが、全国平均は前年同期を24.1ポイントも減らし42.9%と止まっている。
昨年、警視庁武蔵野署が1都4県にまたがるひったくり犯を逮捕したら、今年は3月まで発生が0だった。検挙に勝る防犯はない。
【事件】 22日未明、東京・足立区の路上で、自転車の男性が鉄パイプを持った男2人組に襲われ、現金を奪われる事件が、2件相次いだ。警視庁は同一犯とみて調べている。
東京体感治安は「レベル3(イエロー)」とする。
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