警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(11、12日単位・レベル)
アジト摘発の効果
【治安うんちく】 振り込め詐欺抑止の妙薬はないものかと散々、書いてきた。ところが見つかったのです。それはアジトの摘発でした。
警察庁によると平成26年の特殊詐欺で全国の警察が摘発したアジトは41カ所にのぼり166人を検挙した。前年と比べて17カ所増え、37人多く検挙している。
内訳は東京23区が27カ所、区外が3カ所。それに神奈川と千葉がそれぞれ4カ所、埼玉、北海道、大阪がそれぞれ1カ所。やはり賃貸マンションが多く30カ所。賃貸オフィスは11カ所だった。
警察はアジトで押収した名簿をもとに狙われている家庭の訪問や電話による注意喚起などで被害拡大防止策を実施したという。
被害防止では関係機関との連携で1万731件、被害額にして295億5000万円も阻止している。
ところが、現金の送金方法は「振り込み」から「受け取り」に、最近は郵便や宅配便を利用した「送付型」に変わり、25年の1822件から26年は2900件と激増している。
こうして見ると、確かに「振り込め詐欺」はやがて「受け取り型」、「送付型」と変化しており、もはや「振り込め詐欺」とうよりは「ニセ電話詐欺」と言ったほうが的を得ているのかも知れない。
振り込め詐欺最大のインフラとなる携帯の通話凍結ができないのなら、やはりアジトの摘発は、予防電話も架けられることから効果はあるのかもしれない。
警視庁は既に、不動産業団体と協定を締結し、犯罪の拠点に使われていることが明らかになった場合は、賃貸契約を解除できる条項を契約書に盛り込む事になっている。全国の警察も見習うべきである。
東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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