警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(6、7日単位・レベル)
「ニセ電話詐欺」
【治安うんちく】
今月になって明らかになったことだが、71歳の女性が老人ホーム購入のからくり電話で3700万円も詐欺被害に遭ってしまった。
茨城県警によると「老人ホームの優先枠に入った…」などの連絡の後、トラブルが起きたように仕組まれて2100万円をだまし取られた。さらに国税を名乗り1600万円も宅配便で送るなど「ニセ電話詐欺」の被害に遭ってしまったという。
これは読売新聞電子版だが、共同電は「名古屋・瑞穂署は28日、ニセ電話詐欺被害で名古屋市瑞穂区の80代の女性が1億2900万円をだまし取られたと発表した」と報道するなど、最近は「振り込め詐欺」や「オレオレ詐欺」と呼称しないで「ニセ電話詐欺」とするマスコミが多い。
「口座に振り込め」は「受け取りに行く」「宅配便で送れ」に変わり、「オレオレ」は「公的機関」などに変わり、共通していることは、いずれも「ニセ電話」であることに間違いはない。
警察庁の言う「特殊詐欺」とは、お年寄りには理解しがたい名称だが、同じ詐欺でも様々あることから統計上でそう呼称しなければならないのだろう。
自分が相談を担当していた平成18年当時、大阪のおばちゃんからこんな事を言われた。
「東京人は『オレオレ』と言っただけでどうして振り込んでしまうのか考えられない。うちの嫁はかかってきた電話に『だったら取りに来い』と一喝したら二度とかかってこなかった」
その大阪で今、特殊詐欺の認知件数が419件もあり、前年同期より倍増して、過去最悪だという。その詐欺の半数近くは「還付金詐欺」。関西人は「お金を出すのではなく『還付金』という、収入になるというところに油断がおきるのでは…」と見る関係者もいる。
その還付金詐欺だが、大阪が要因とは言えないが今年に入り急増している。
警察庁によると今年3月までの認知件数は636件で被害額は6億5287万8000円。前年同期と比べて件数で247件、額で2億4491万6000円も増加しているという。
架空請求詐欺に至っては、認知件数で567件増えて1045件になり、被害額も14億4869万5000円も増え40億1897万5000円だという。
そのほか融資保証金詐欺も増えているというが、これらに共通していることは、いずれも「ニセ電話」によるものだ。そういう意味では、マスコミの呼称する「ニセ電話詐欺」が、的を得ているのかもしれない。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
【判定方式】
刑法犯の発生件数や検挙率などの数値治安に対して、最近は「体感治安」と言う言葉が一般化してきました。辞書を引いても出て来ませんが、国民が体で感じる感覚を温度に例え「体感治安」と名付けられたものです。平成7年に当時の警察庁長官だった國松孝次氏の造語とされています。「体感」はあくまでも体感であり、本来、数字で表すものではありませんが、あえて挑戦しました。内閣府の調査によりますと国民が治安情報を入手するのはマスコミということから、東京都内発行の新聞の事件・事故の扱いから、感じる度合いを分析し「警視庁管内」の治安度数とします。
【基準値】
レベル5 治安情勢は最悪ポイント100〜80
レベル4 治安の悪化 ポイント 79〜60
レベル3 治安の悪化傾向ポイント 59〜40
レベル2 治安悪化の兆し
ポイント39〜20
レベル1 平穏 ポイント 19以下
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