警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(10、11日単位・レベル)
高齢化社会の歪み
【治安うんちく】 刑務所の受刑者の給食は受刑者自ら作っているとは知らなかった。その受刑者の高齢化が進み、人員の確保が難しいことから法務省は民間委託を検討しているという。高齢化の波は益々荒くなっているが、ここまで深刻になっているとは知らなかった。
確かに高齢者による事件が目立っている。3月には、94歳の母親の首を絞めて殺そうとした70歳の男が奈良県警に逮捕された。
4月下旬には、千葉市の住宅で65歳の男性が首を絞められて殺されているのが見つかった事件で、千葉県警は同居していた67歳の妻を殺人の疑いで逮捕した。
今月に入り3日には、熊本県南阿蘇村の国道脇に止めた車の中で、70歳の夫が67歳の妻の首を絞めて殺害したとして熊本県警に逮捕されている。
平成25年の犯罪白書によれば、全国の刑務所の受刑者は2万4780人。このうち65歳以上の高齢者は8.8%にあたる2192人。前年より164人増えたが5年前の5倍以上だという。核家族化が進み、今後は老老介護などを原因とした事件に発展する事犯も多くなるだろう。
詐欺被害者が急増しているばかりか高齢者による交通事故や家出人の増加、万引犯など治安に与える影響は大きくなり、人間社会は変わろうとしている。これら社会の〝歪み〟は国民みんなで対処していかなければならない。それなりの覚悟が必要だ。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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