警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(19、20日単位・レベル)
鉄格子がなくても…
【治安うんちく】
読売新聞によると起訴前の精神鑑定が急増しているという。精神鑑定-責任能力を問うための医療行為だ。
これまでの報道では名古屋市で発生した77歳の女性殺人事件では「人を殺してみたかった」と供述。和歌山の小学5年生殺害事件では「死刑になりたい」と供述した男が鑑定留置されている。
なぜ?鑑定が多くなっているのか…読売によると裁判員裁判の裁判員が刑事責任能力の有無で迷わないようにと検察側が積極的に実施しているという。
昭和の時代、私が通信部記者のころ、人里離れた山間に鉄格子の病院があった。問い合わせると精神障害者の病院だという。入院には本人でなく家族の同意で可能な「同意入院」のほかに、強制的に入院させる「措置入院」がある。その措置入院と言っても鉄格子の中に閉じこめることは患者の人権上からも問題だとして現在はあまり行われていない。
しかし、他人を殺害したり、中には自殺する患者もいる。本人ではどうにもならないような理屈ではない力が働いている場合は、やはり強制的に「閉鎖病院」に入院させる必要があるだろうという医師もいる。
行為者の人権もそうだが、善良な市民が理由もなく権利を奪われるような事があってはならない。
名古屋や和歌山の事例のように責任能力が疑われるような心が病んでいる犯罪者が多いとすれば、鑑定問題では済まされない。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
最近のコメント