警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(10、11日単位・レベル)
火付盗賊改方の奮闘を
【治安うんちく】 なぜ?この時期に放火事件がおきるのか…
10日未明、埼玉県川越市の病院で、リネン室に置いてあった布団などが焼ける火災が2件相次ぎ、警察は放火とみて捜査している。
同日朝には、東京・台東区のJR御徒町駅のガード下で自動販売機1台と外壁が焼ける火事があった。火の気がないという。
さらに6日未明、文京区千石のマンションの駐輪場で、自転車4台などが燃える火災があったのをはじめ半径1.5㌔の間で3件の不審火が相次いだ。警視庁はいずれの現場も火の気がないことから放火事件とみて捜査している。
放火犯には蓄膿症が多いとか、一方で、花粉症で鼻ムズムズする季節に放火事件が起きると言われている。
イライラを解消するためだろうが、フランスには放火犯3人に1人が蓄膿症など鼻に疾患があるという統計があることから日本でもそう言われているのだろあう。
病気でなくても「火をみると異常に興奮する」人物による放火もある。真っ赤な炎を上げて燃え、消防車のサイレンの音が近づき、近所が大騒ぎする光景を見て喜ぶという愉快犯だ。
人間関係の不満が動機で腹いせや気まぐれのうさ晴らしもあるなど動機は様々だ。
警察庁によると今年2月までの全国の放火事件の認知件数は180件で前年同期より5件の増。大阪が27件とワースト1で東京16件、千葉、福岡が13件、埼玉の11件と続く。
例によって格付研究所によると人口100万人当たりの放火認知件数は①大阪の16.81件②愛知の16.07件③佐賀の15.30件④福岡の13.80件⑤千葉の13.35件と続く(平成26年)。2月までの認知件数2位の東京は格付では28位の7.37件だった。
検挙率は京都の600%を筆頭に100%以上が9県あった。放火事件は江戸時代から重要犯罪で専門に捜査する火付盗賊改方が幅を利かせた。
警察だけでなく住民の防犯意識の高揚も必要だ。拍子木を持って「火の用心」と町内を回っているころは、まだ地域住民は絆で繋がれていた。
東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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