警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(19、20日単位・レベル)
サリン事件後も勢力拡大
【治安うんちく】
科学兵器使用という史上初のテロ事件を引き起こしたオウム真理教団に対する捜査は、日本警察にとって史上最大のオペレーションだったのかも知れない。
サリン事件以降、警察は埼玉県越谷市で岐阜ナンバーの車両を使用しており本拠地が違うことから公正証書原本不実記載。滋賀県の建物から汚物が流出していたとして屎尿処理法違反、茨城県でハルマゲドン対策として8個のコンテナを2段重ねていたとして建築基準法違反などありとあらゆる法律を適用して摘発を続けた。
しかし、4年後の平成11年3月の教団の勢力は19都道府県約130カ所に関連施設を有し、信者は2100人にのぼった。大量殺戮集団なのにである。
かれらは生き残りをかけて様々な企業を経営した。東京足立区のコンピューター事業部を中心に、八王子にはパソコン部品の輸入部門。埼玉県川口市にはパソコン組み立て工場。東京都内で4カ所、大阪市、名古屋市などにパソコンショップを出店。山梨県清里ではラーメン店を経営、茨城県三和町では印刷会社、横浜市では建築会社。さらに食品会社、パソコンソフト開発企業など数えればきりがない。
パソコン組み立て工場の工員の月給は8000円と低賃金で雇い、信者へと導き、拡大し続けていった。
東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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