「上京型」詐欺、北陸狙う?新幹線延伸開業で(27日)読売
3月14日の北陸新幹線延伸開業を前に、警察当局は北陸地方の高齢者を狙った「上京型」の特殊詐欺に警戒を強めている。
1月には、富山県の高齢者が上越新幹線で上京し、多額の現金をだまし取られる事件が起きた。JR東日本も新幹線の車内放送で注意を呼びかけた。
「会社の金で株に手を出し、ばれたらクビになる。1000万円を東京まで持ってきて」
今年1月、富山県高岡市の70歳代男性は息子をかたる男から電話を受け、上越新幹線を利用して上京。JR上野駅に到着後、田端駅近くのパチンコ店に移動するよう指示され、弁護士を名乗る男に1000万円を渡して、だまし取られた。富山県警幹部は「地方から上京した慣れない高齢者を移動させて不安にさせ、判断力を鈍らせようとしている」とみている。
警察庁によると、2014年1年間の特殊詐欺の被害額559億円のうち、上京型を含む「手渡し型」の被害額は236億円(42%)で、「送付型」(212億円)や「振り込み型」(107億円)を上回る。上京型の被害は13年頃から目立つようになり、14年の被害は長野県19件(9925万円)、岩手県9件(8450万円)、新潟県9件(2318万円)など、新幹線の沿線県で相次ぐ。
警察の要請を受け、JR東日本は昨年8月から今年1月にかけ、長野、上越両新幹線の車内で、「首都圏まで現金を持参し、だまし取られる被害が相次いでいます。家族に確認してください」などと放送する取り組みを行った。
北陸では昨年秋から被害が出始めた。石川県では昨年10月に初の被害を確認。富山県では昨年12月から連続して発生している。
北陸新幹線の延伸開業で、金沢―東京間は最速2時間28分、富山―東京間は同2時間8分と1時間以上短縮され、便利になる。犯行グループの拠点の多くは東京にあり、石川県警幹部は「北陸地域がターゲットになる可能性がある」と警戒を強める。2015年02月27日 17時40分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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