警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(18、19日単位・レベル)
お年寄りの犯罪
【治安うんちく】
なんと物悲しい事件である。バレンタインデーの14日、兵庫県伊丹市で67歳の高齢者の男が、チョコレート2個(計157円)を万引きしたとして逮捕された。お年寄りは「バレンタインデーにはこれまで1個ももらったことないし…」などと話し、所持金は数百円だったという。
高齢者による犯罪が増加しているが万引はその中でも謙虚だ。
警察庁によると平成26年の万引認知件数は12万1143件で窃盗犯の中で最も多い。検挙された人員は8万0096人で、数字的には前年より5368人減少している。しかし年齢別にみるとやはり高齢者犯罪に行き着く。
最も新しいのは警察庁の平成24年の犯罪。それによると、万引の検挙人員は9万3079人。20歳未満の検挙者は7万3406人だが、70歳以上の検挙者は2万1385人で年代別では最も高い数字だ。これに60~65歳の7749人、65~70歳の7288人を含めると60歳以上のお年寄りの検挙者は3万6422人になり、全体の3分の1を占めている。
警視庁管内だけでみると、平成21年の65歳以上の万引検挙者数は3111人で、平成元年が288人だから大変な増加となる。
犯行の動機はなんなのか?「認知症」が多くなっているというが、孤独感や「お金がないから…」があるとすればそれは行政の責任だ。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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