「踏切 転倒見逃さぬ」 足立の企業 検知システム開発へ(4日)東京
踏切事故は未然に防げるはず。そんな思いから、踏切内で高齢者らが倒れたり動けなくなったりした際、即座に列車に伝える異常検知装置の開発に、異なる分野の中小企業2社が取り組んでいる。うち1社は、2人が死亡する踏切事故が2005年に起きた東京都足立区の企業だ。(奥野斐)
「今の日本にある技術を駆使すれば、踏切内の安全対策はより進むのでは」。機器の制御が専門の「システムアドバンスト」(足立区)の営業部長、松田俊也さん(45)は踏切事故に心を痛めていた。大手自動車メーカーの車両検査システム開発などを手掛け、鉄道や踏切の業務実績はない。
画像認識の技術を活用できないかと、約三十の企業や専門家に声を掛け、応えてくれたのが、福岡県飯塚市の「ラムロック」だった。「現場で求められる技術は絶対つくる、との思いでやってきた」と話す代表の赤間俊和さん(45)との共同開発が昨夏、始まった。
開発中の装置は両社の技術を生かしている。何かが動くのではなく、「人間」が「動かない」「動きがおかしい」のを検知できるのがラムロックの技術の特色だという。高齢者のトイレ内での気絶や転倒、徘徊(はいかい)のような特異な動きも見分けることができるといい、介護施設など百カ所以上に導入されている。
人か車か、小動物かの区別もできる。雨や雪などの天候、夜間など周囲の環境にも影響されない。赤間さんは「普通のセンサーではとらえられない、わずかな動きの変化も検知できる」と話す。
「コストが抑えられて安全性も高められる」と松田さん。今後、鉄道事業者に働き掛け、連携が実現すれば、実証実験で設置条件など課題を探りたいという。(東京新聞)http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015010490070132.html
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