阪神大震災から20年 ともし続ける6434の光(17日)東京
阪神大震災発生時刻の12時間前の16日午後5時46分、兵庫県伊丹市の昆陽池(こやいけ)公園で、震災の犠牲者の数と同じ6434本のろうそくをともし、犠牲者の冥福を祈る行事が行われた。ろうそくは震災発生時刻までともし続ける。 (森耕一)
地元のボランティア団体が二十年間続けてきた。代表の赤松弘揮さん(46)は震災で、同県西宮市で運営していた塾の教え子の竹田誠君=当時(9つ)=を亡くした。「遺体安置所で誠に出会ったことが原点」。追悼のため一年後の同じ日、伊丹市の公園でろうそくをともした。
参加者の輪は広がり、震災後に生まれた子どもも加わるようになった。
今年は約五百人がろうそくを並べ、点火した。赤松さんは、赤々と参加者を照らす灯の前で黙とうをささげ「この灯と同じ数の人が亡くなったんです」と子どもたちに語りかけた。
この日、誠君の父、守さん(59)も参加し「二十年たったと言われても、私たちの中で誠はあの日のまま。何も変わらない」。それでも「こうして誠を思い出してくれることにどれだけ励まされたか」と振り返る。
「よう続けてくれた。ありがとう」。守さんに声をかけられると、赤松さんは泣きくずれた。「あの時僕は何の役にも立てなかったし、今も震災が伝えられているかは分からない。でも今後もろうそくをともして、子どもたちに犠牲になった命の多さを実感してほしい」と語った。(東京新聞)http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015011790070632.html
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