警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(7、8日)単位・レベル
偽札が増加?検挙率が低下?
【治安つぶやき】
昨年末から今年にかけて偽札が多くなっている。
6日、栃木県日光市内にある東武鉄道の駅で、偽札とみられる1万円札が見つかった。今月2日の売上金の中から1万円札1枚が見つかったもので、「透かし」がなかった。
埼玉県警は同日、38歳と46歳のエジプト国籍の男2人を偽造通貨行使容疑で逮捕した。2人は昨年12月14日夕、東京・上野の「アメ横商店街」で偽1万円札を使った疑い。
昨年12月には埼玉県越谷市と草加両市の個人商店など計9店舗で、偽1万円札計9枚が相次いで使われた。いずれも30~50代の外国人風の男2人と見られている。
さらに同10月にコンビニで偽1万円札を使ったとして、警視庁に逮捕された39歳の日本人の男の勤務先ロッカーから140枚の1000札と5000円札数枚の偽札が押収された。
このほか、警視庁は、タクシー料金を支払う際に偽1万円札を使った43歳の不動産会社社員を逮捕したが「70万円を使った」と供述した。
いずれの偽札も「透かし」がなく。中には赤みかがったものもあり、少なくても〝偽造プロ組織〟によるものとは見られない。
この通貨偽造事件だが、認知件数は10年前と比べると減少しているが、検挙率が落ちて文書偽造や有価証券偽造など詐欺・横領犯の中で最も低い。
警察庁によると昨年11月までの認知件数は539件で検挙件数は102件。前年同期に比べて認知件数で163件、検挙件数で74件も減少しているが検挙率も18.9%と低かった。
平成20年1年間の認知件数は1203件で検挙件数は395件で前年より207件、24件のそれぞれ減。しかし検挙率は32.8%だった。
22年は認知1854件で検挙は572件の31.4%。24年は1129件の検挙は298件で検挙率は26.4%と年々低下しており、昨年は11月までだが検挙率は20%を割っている。
偽札と言えば思いだすのが「チ-37号事件」だ。昭和36年から38年にかけて22都道府県で228枚の偽1000円札が発見された事件。最近では平成16年12月の初詣客が全国の神社に偽1万円札を投げ込んだ事件などがあった。
今回は外国人による犯行が目立っており、取締当局のよりいっそうの奮闘を期待する。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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