警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(2、3日単位・レベル)
あ~暴走族…
【治安つぶやき】
久しぶりに暴走族のニュースに接した。警視庁が大みそかの夜から元日の朝にかけて「初日の出暴走」の取り締まりを行い、15人を検挙したという=TBS
「暴走族」の言葉を聞いて懐かしく感じた。
昭和20年代30年代はじめごろにかけて「かみなり族」として世に現れたと言われており、オートバイのマフラーを外して爆音を響かせ、集団で走り回ることから〝音キチ〟などとも揶揄されていた。
昭和40年代後半から不良少年たちから一般人まで浸透。グループ化が進み「関東連合」や「東北連合」、「武州連合」「八王子連合」などが誕生した。
警察庁によると昭和49年には46件の抗争事件を起こすなど激しさを増し、50年の上半期で全国に571グループ、約2万3000人の存在が確認されたという。
この頃だ。連中が走るだけでなく角材や木刀からヌンチャク、中には鉄パイプから火炎ビンまで所持するなど危険集団化し社会問題になり、潜入取材を試みたことがあった。
しかし、走行技術もないことから、どうしてもリーダーと話し合いによる取材になってしまう。これがいけなかった。彼たちは「英雄気取り」で、力を誇示するため取材の時の「い集」に号令をかけるのだ。取材目的で走らせたとなれば、あおり行為。話し合いもできずに悩んだこともあった。
そこで、実際に走っている連中を捜して追跡取材になるのだが、気が付いたら御前崎まで行って上司から叱られたことがあった。
その暴走族も最近は減少しつつあり、マスコミの話題にもならなかったので忘れかけていた。警視庁の取締ニュースで、状況を調べてみた。
平成21年には583グループで構成員は1万0454人だったが、23年には452グループ、8509人。25年には327グループ、6933人に減少。検挙人員も21年の3万2170人から25年には1万9123人まで減っている。
しかし、最近は首都高の環状線を競争しながら暴走する「ルーレット族」と呼ばれるグループも誕生しており、暴力団もそうだが、〝車の暴力団〟の取締は今後も続くだろう。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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