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2014年12月18日 (木)

<特殊詐欺>巧妙な揺さぶり「まさか私が…」(18日)共同

◎寸前で被害免れた高齢者証言
 振り込め詐欺に代表される「特殊詐欺」の宮城県内の被害が11月末現在で9億円を超え、過去最悪を更新している。なぜ被害が増え続けるのか。被害を辛うじて免れた仙台市の夫婦が、河北新報社の取材に応じ、犯行グループの巧妙な手口を振り返った。「だまされない自信があったが、まんまと信じてしまった」。心理を巧みに揺さぶられたという。

 取材に応じたのは、宮城野区に住む80代男性と70代女性。2003年ごろに被害が顕在化し、今も全国で頻発している「おれおれ詐欺」の標的となった。
 事件があったのは今月3日。「会社の重要書類と現金1500万円をなくした」。東京で会社勤めの一人息子を装った電話が自宅にかかってきた。「蓄膿(ちくのう)症になったので、いつもより話が聞き取りづらいかも」という言い分を、女性は「気が動転し、うのみにしてしまった」。
 驚きで二の句が告げずにいると、上司を名乗る男が電話口に出た。「息子さんは会社にとって大事な存在。私が借金して何とかします」。丁寧な口調に誠実さを感じるとともに、申し訳なさが胸に込み上げた。「私どもで穴埋めします」。夫婦はその場で、老後の生活資金を手放すことを決断した。
 銀行の窓口で使い道を問われると、「リフォームに使う」とうそをついた。息子を助けたい一心だった。
 不審に思った銀行の通報で駆け付けた仙台東署員2人が自宅まで付いてきた。「なんで自分たちの金を自由に使えないのっ」。状況を理解しようとしない署員らが不思議でならず、怒鳴り声を上げた。
 再び電話が鳴った。息子を名乗る男からだった。署員が電話口に出て、相手に長男の生年月日などを尋ねると突然、電話は切れた。「その時、ようやく魔法が解けた」(男性)
 県警生活安全企画課によると、県内でことし発生した特殊詐欺の被害額は11月末現在で9億1270万円。過去最多だった2006年の8億80万円を既に超えている。
 宮城学院女子大の大橋智樹教授(応用心理学)は「人間は緊急事態に直面すると情報処理能力が一気に低下する。一度信じ込んだストーリーから抜け出すのは極めて困難だ」と指摘。「高齢の親が大金を引き出す際は、子どもが立ち会うことを事前にルール化しておくなど『だまされても、だまし取られない対策』を講じることが重要だ」と提言する。http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201412/20141218_13009.html

[特殊詐欺]電話やメールで不特定多数の人と対面せずに接触を図り、金をだまし取る詐欺の総称。警察庁は(1)家族らを名乗る「おれおれ」(2)実在しないインターネットサイト利用料などを要求する「架空請求」(3)融資をちらつかせる「融資補償金」(4)保険料などの控除をかたる「還付金」-を振り込め詐欺と定義。近年はほかに、社債や未公開株の取引を装う「金融商品取引名目」が続発し、1件当たりの被害額が増加傾向にある。

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