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2014年12月28日 (日)

手口多様化 攻防の最前線 警察側 だまされたふり摘発(28日)東京

 今年の被害額が過去最悪を更新したニセ電話詐欺は、警察が対策を強化すれば、犯人グループが新たな手口ですり抜ける歴史を繰り返してきた。今も被害を拡大させる犯人側に、警察はどう臨むのか。攻防の最前線を追った。(柚木まり、谷岡聖史、荘加卓嗣)
 十月二十四日朝、一人で自宅にいた千葉県船橋市の女性(72)に電話があった。「お母さん」と丁寧な口調。東京都内に住む四女の夫だと思い込んでしまった。「小切手の入ったかばんをなくした。家族に言わないで」「いくら必要なの」「八百万円」。電話が切れ、念のため四女に電話すると「夫は隣にいるよ」。すぐに一一〇番した。三十分後、自宅に来た船橋署の捜査員から「だまされたふり作戦に協力を」と依頼され承諾。昼すぎ、犯人側からJR市川駅前に呼び出されたが、現れた現金受け取り役の男(27)は詐欺未遂容疑で現行犯逮捕された。
 ニセ電話詐欺はかつて現金を振り込ませる手口が主流だったが、金融機関の窓口で声かけなどの対策が進み、この手口の被害額は既に全国で二割を切る。数年前から被害者の自宅で現金を受け取る手渡し型や、郵便や宅配便で送らせる送付型の手口が多い。
 警察は、手渡し型にだまされたふり作戦で、送付型に送り先の摘発強化などで対抗。すると今度は、船橋の女性のような誘い出し型が増えつつある。県警は十月、迅速に対応するため全署に計二百人の特別捜査員を指定。これが奏功し、船橋署員が一一〇番後すぐに自宅へ向かい、市川署員が市川駅に駆け付けて逮捕できたという。
 誘い出し型は今春以降、埼玉県内でも急増。一~十一月のニセ電話詐欺千三十四件のうち約半数を占める。県警幹部は「犯人側は被害者にタクシーなどで移動させ、周囲に捜査員がいないか確認している」とみる。このため吉川署は十一月、タクシー業界と協力し、乗客がだまされていないか運転手が見抜く訓練を県内で初めて行った。
 ただ、捜査協力には課題もある。都内の女性(74)は三年ほど前、ニセ電話を見抜き、警察署に振込先の口座番号を伝えた。後日、口座を凍結された犯人側から電話で「よくやってくれたな」とすごまれ、無言電話も。「二度とかかわりたくない」と漏らす。
 船橋署でも、毎日のように被害や相談がある一方、捜査協力を「怖い」と断る人もいて作戦の実施は限られるという。署の幹部は「協力者に危害が及ばないことを最優先に、態勢を整えていく」と話す。
 手口は今後も変化するとみられる。埼玉県警の捜査関係者は「また振り込み型に回帰する可能性もある。犯人側は複数の手口を状況によって使い分ける」と警戒している。(東京新聞)http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014122890071616.html

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