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2014年12月 9日 (火)

取り調べ録音、状況証拠重ねる 京都・夫毒殺、10日勾留期限(9日)共同

京都府向日市鶏冠井町で昨年12月、筧勇夫さん=当時(75)=が青酸化合物で殺害されたとされる事件で、京都府警捜査本部(向日町署)は、殺人容疑で逮捕した妻の千佐子容疑者(68)について自白など直接証拠がない中、取り調べの過程を全て録音・録画し、状況証拠の積み重ねで立証を目指す。一方、千佐子容疑者は「疑われても仕方ないが絶対に殺していない」と全面的に容疑を否認しているという。勾留期限の10日を前に、府警の捜査と、千佐子容疑者の主張を検証する。

■青酸付着小袋に「自信」
 【青酸化合物】
 立証のかぎとなる青酸化合物について府警は、薬局やメッキ工場など約100カ所を当たったが入手経路は解明できていない。ただ、捜査関係者によると、千佐子容疑者が今年夏に処分した園芸用プランターの土中から微量の青酸化合物が付着した小袋を発見した。同種の小袋も千佐子容疑者の関係先から押収している。
 捜査幹部は「自信を持てる要素」とし、毒物と千佐子容疑者の接点を示す有力な証拠の一つとみている。千佐子容疑者が以前に交際し、死亡した大阪府貝塚市の男性=当時(71)=の血液から青酸化合物が検出された点も重視し、大阪府警の捜査を注視している。専門家は、小袋に付着した青酸化合物の成分が特定できれば「理論上、2人の血液から検出された青酸化合物の成分と照合は可能」と説明する。ただ、個人の体調や体格などで青酸化合物の体内での変化に違いがあり、成分鑑定は難しく、両府警も青酸化合物の同一性については特定できていないとみられる。
 千佐子容疑者は逮捕前の取材に対し、「毒物を手に入れる手段がない」と話し、捜査本部の取り調べに「処分はしたが土の中のことまでは知らない」との趣旨の供述をしているという。

■精神的な問題なく
 【自殺】
 捜査本部は他殺を立証するため、筧さんの自殺の可能性を捜査した。捜査関係者によると、筧さんは死亡の数日前、千佐子容疑者に「一緒に新年を迎えよう」と携帯メールを送り、知人や親族に「元気で今年もよろしく」と添えた年賀状を送っていた。筧さんが今年の年始も予定を入れていた状況もあり、府警は自殺の可能性は低いと判断した。千佐子容疑者も「(筧さんは)病気も精神的な問題もなく、発作的に(自殺を)することはない」と供述しているという。

■嘔吐跡なく細工か
 【誤飲】
 青酸化合物は非常に強い苦みと刺激を伴い、口から摂取すると通常は吐き出すという。筧さんが誤って青酸化合物を飲んだとすれば、洗い流そうとしたはずだが、室内や配水管などから毒物は検出されなかった。筧さんの口内から毒物は検出されず、嘔吐(おうと)の形跡もなかった。千佐子容疑者が薬局で購入した睡眠導入剤と同じ成分が遺体から検出されたことなどから、捜査本部は細工をして毒物を摂取させた可能性があるとみている。一方、千佐子容疑者は「勇夫さんが飲んだ市販の薬の中に(青酸化合物が)入っていたのではないか」と供述し、容疑を否認しているという。
■毒物入手の証拠必要
 渡辺修甲南大法科大学院教授(刑事訴訟法)の話 被害者が毒物を摂取させられたとすれば、容疑者と青酸化合物を結びつける強い証拠が必要だ。青酸化合物がプランターの土中に埋まっていたという外形的事実があったとしても、他人が埋めた可能性は排除できない。容疑者が毒物を入手できた可能性を明確にしない限り、現段階で有罪判決は厳しいだろう。
 今後、捜査側が大阪府貝塚市の男性についても立件できれば、入手困難な青酸化合物を使った共通の事件として容疑者の犯人性を高めることができる。ただ、7月に最高裁で無罪が確定した舞鶴女子高生殺害事件の判決は、状況証拠に矛盾がないだけでは有罪と認められないことを示した。公判では「被告を犯人と認定せざるを得ない事実」が必要だ。

2010_0123_11120247newslogo1_4http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20141209000027

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