警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(12、13日単位・レベル)
殺人事件にも時代背景
【治安つぶやき】 京都府向日市で平成25年に75歳の男性が青酸化合物で殺害された事件で、京都地検は68歳の女を起訴した。女は殺人容疑で11月に逮捕された以降、一貫して否認していたが一部認める供述をしているという。
女の周辺には、75歳の男性の他に、交際中の大阪府など近畿地方の男性など7人が不審死している。久しぶりに男女間の大量殺人事件となりそうだ。
男女間の大量殺人事件と言えば、思い出すのが「小平事件」。昭和20年から21年の敗戦直後に9人の女性が殺害された。逮捕された小平は「米の買い出し」などの口述で誘い出して次々に殺害していった。
その事件から4半世紀後の昭和46年、今度は「大久保事件」が発生した。ルパシカを着て画家を装って若い女性に近づき、「モデルになりませんか」と誘い、強姦した後で殺害し、遺体を埋めるという残忍な手口。被害者は8人にも及んだ。
昭和20年の小平事件は戦後の食糧難につけ込んだ熾烈な犯行。大久保事件は、高度経済成長期の若い娘たちの心をくすぐり、「モデルになりませんか」を殺し文句に犯行に及んだ。そして今回の京都の青酸事件は消えつつある女の色香を利用し、寂しがる70歳前後の男性の財産目当ての高齢化社会での出来事。
それぞれの事件には食糧難→若者ファッション→高齢化社会の時代背景があり、いつの世にも事件は変わらないものである。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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