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2014年12月10日 (水)

2014年12月10日 (水)

警視庁管内体感治安レベル2

首都東京体感治安(10、11日単位・レベル)
情操教育が犯罪を防ぐ
【治安つぶやき】

2009_1228_222559212F1010512 先日、隣りに引っ越してきた4歳の女児が遊びにきた。放し飼いになっている黒のうさぎを抱いて大はしゃぎ。何でも興味を持っているものだから、これまで飼っていて死んだ初代から3代目の写真を見せ、その理由も説明した。後日、ばあばあが来てお礼を言われた。「得意気に家族みんなに話していました」
 平成10年3月に「人と動物のこころ研究会」が実施した「動物飼育教育に関するアンケート」では、動物飼育を行っている学校は、ほぼ100%が「動物飼育は情操教育に有効であると」答えている。つまり子供のころから命の大切さを教えるのには最適なのだという。
 警察庁によると平成3年に刑法犯で検挙された少年は14万9663人もいた。若干の増減があり平成12年は13万2336人。この現象について、当時、文部科学省所管のNPO法人の分析によると「テレビゲーム遊びは前頭前野の発達を阻害するばかりでなく、子供達をバーチャルの世界に誘い、キレやすい子どもを生み出す要因」と指摘している。
 その上で、ひとつの例が平成9年5月に14歳の少年が小6男児を殺害した神戸の事件をあげている。
 こうした分析などもあって教育は様々な分野で見直され、文科省は「日本初等理科教育研究会」に研究を委嘱。平成18年12月に「学校における動物飼育について」を発表した。
 学校における動物飼育については「豊かな人間性の育成に資する」としたのである。
 刑法犯検挙少年が10万人単位で推移していたが平成20年には9万0966人になり、25年には5万6469人まで減少。さらに今年10月までの検挙者は3万8908人と前年同期を6137人も減っている。
 しかし、先週末だったか中央線の車内で、バギーに乗せられた3、4歳の女児がスマホでゲームをしている光景を見た。学校で小動物を飼い、命の尊さを教えられた昭和の時代に完全に戻るのは無理なのかもしれない。
 首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。

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