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2014年10月25日 (土)

桶川ストーカー事件15年 猪野さん両親「現状変わっていない」(25日)共同

1999年10月、桶川市で女子大学生猪野詩織さん=当時(21)=が刺殺され26日で15年がたつ。事件は警察の対応が問われ、ストーカー規制法施行のきっかけとなった。今夏、1年に及んだ警察庁の「ストーカー行為等の規制等の在り方に関する有識者検討会」に参加した猪野さんの父親の憲一さん(64)と、母親の京子さん(64)に話を聞いた。
 憲一さんは事件前、詩織さんがストーカー被害に遭っていた当時の記憶を今でも鮮明に思い出すという。「詩織は苦しいのに、笑顔で明るく振る舞っていた。犯人から脅され、家族に危害は及ばないのか、自分を責めていた」
 事件前、猪野さん家族は詩織さんのストーカー被害を警察に相談していたが、事件は起き、後に調書改ざんが発覚した。当時の対応について憲一さんは「警察に行けば助けてもらえると信じていた。犯人が一番憎いが、警察に裏切られた怒りの方が強かった」と振り返る。
 猪野さん夫妻は15年間、ストーカーによる犯罪被害をなくそうと声を上げてきた。2000年にストーカー規制法が成立。昨年には法改正が行われた。一方でストーカーの認知件数は増加し、被害者も相次いで出ている。
 昨年夏から1年間続いた有識者検討会では、ストーカー被害に対する警察の機動力の拡充、教育や地域連携の必要性について意見してきた。憲一さんは「専門家や犯罪被害者の仲間と一緒に要望してきた内容が議題に上がった」と検討会を評価。しかし報告書については「あくまで提言。これから実行の段階に進めなければいけない」と指摘する。
 警察の対応については「生活安全課と刑事課の垣根が取り払われるなど評価はしている。トップの意志は見えた。精神論は分かった。あとは警察の担当一人一人まで実践を徹底することが必要だ」と話す。
 一方で、ストーカー被害者の声を受け止める教育現場や地域の取り組みを課題に挙げる。「被害者の多くは、すぐには警察には相談しづらい。親や友人、先生、専門の弁護士、地域など相談できる窓口が広がり、警察と連携できるといい」
 事件に関する取材や講演から身を引き、静かな生活を送ろうと夫妻で思ったこともあった。そんな折りに、長崎県西海市でストーカーによる被害者が出た。「現状は変わっていない。やめようと思ったから事件が起きたのでは」と考え直し、ストーカー被害をなくそうと思いを新たにした。
 京子さんは「命は大切。泣いている子を一人でも多く救わなければならない。事件が起こる度に、お父さん、お母さんはつらいだろうなと思う。犯罪被害者をなくすため、母親の立場から声を上げなくちゃ、話をしなくちゃと思っている」と話す。
 事件から15年になるが、何かが変わるわけではない。詩織さんには普段から一緒に会話をしていて、辛いことがあれば、細かく報告してきたという憲一さん。「少なくとも今年はお父さんもお母さんも詩織に恥ずかしくない活動をしてきたよね?」と呼び掛け、「普段の成果はきっと見てくれているはず」と語った。
桶川ストーカー事件
 1999年10月26日、JR桶川駅前で上尾市の女子大生猪野詩織さん=当時(21)=が元交際相手の男=2000年1月に自殺=の兄=無期懲役判決=が依頼した男らに刺殺された。詩織さんと家族から相談を受けた警察の対応や被害者に対する報道の在り方が問題視された。事件をきっかけに2000年にストーカー規制法が成立。メールなどへの対応を視野に法改正された。警察庁は昨年夏から「ストーカー行為等の規制等の在り方に関する有識者検討会」を実施。今年8月に報告書をまとめた。

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http://www.saitama-np.co.jp/news/2014/10/25/09.html

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