警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(26、27日単位・レベル)
秘密の暴露が必要だ
【治安つぶやき】
神戸市で小学1年生の生田美玲ちゃんが殺害された事件を検証した。
美玲ちゃんが学校を出たのは午後2時45分。母親が学校に電話した後、自宅近くの祖母宅でランドセルを発見したのが同3時15分。ちょうどその時間ごろは美玲ちゃんは防犯ビデオに写っていたコンビニ前を歩いていた。
次ぎの目撃は4時半ごろで自宅近くの名倉幼稚園。そして最後の目撃がさらに自宅から600メートルも離れた大丸山公園だった。
事件に巻き込まれた可能性があるとして警察が重点的に捜索するのは最後の足がある大丸山公園だ。その後、徐々に範囲を広げるのが捜索の常套手段だ。
警察は行方不明から2日後の13日には防犯ビデオに写っている不審な男を割り出したのが君野康弘容疑者(47)。その後、捜査本部は君野容疑者の行動確認に入っていることが周辺住民によって目撃されている。
さらに君野容疑者周辺の聞き込みで深夜にバタバタという不審な足音を聞いたという情報を得た捜査本部は、16日に容疑者の自宅に任意で踏み込んだ。
この時点で落とす材料があれば同行を求め、調べで遺棄場所の供述を得て現場を案内させれば「秘密の暴露」になるはずだった。これは死体なき殺人捜査の基本だ。
しかし、何も得られなかった捜査本部は行確を続けながら周辺の捜索を実施。23日夕方に遺体を発見した。発見の報道があった数時間後の24日未明には遺棄現場付近に現れた君野容疑者に任意同行をかけている。
問題は殺害場所と遺体を損傷した現場の特定だ。しかし、部屋や浴室を検証してもルミノール反応は出なかったのは相当念入りな証拠隠滅を図ったのだろう。かくなるうえは、浴室などの配水管内の付着物をスプリング8で分析するなどして証拠を固めてほしい。
【連れ去り事件の対策】下校途中や遊んでいる時の連れ去り事件が昨年だけで94件もあったという。どうしたら防げるか?26日のテレビ朝日でこんな事が報告されていた。
略取の多い米国の事例だが、「アンバー・アラート」という対処方だ。住民の目撃があり、連れ去られた事が明らかになった場合、通報を受けた警察は米国内に3億台あると言われている全携帯で国民に緊急告知。高速道などの電光板やラジオなどの媒体を使って国民に知らせるというシステムだ。緊急告知は携帯所持者の97%が知ることができるという。略取後3時間以内に殺害される事が多い米国ならではの対処法だという。
東京・北区では児童の登下校の歳に不審な人物が見られた場所をパトロールする「ホットスポット・パトロール」があるという。全区民挙げての対処法であり参考になるだろう。早急に各自治体は対策を講ずるべきである。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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