警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(21、22日単位・レベル)
地域住民の協力が必要だ
【治安つぶやき】警視庁のメールサービスを見るとオレオレ詐欺に次いで、児童や女性への声かけ事犯も多い。今回の岡山県倉敷市の女児(11)の監禁事件では、女児宅周辺で地域住民の目撃情報があり、女児とは偶然の出会いではなく計画的な犯行だった。
特に、自宅を改造して防音工事までしているばかりか、ナンバーを偽装して犯行に及んでいる。
偽装ナンバーと言えば、昨年12月19日に東京武蔵野市で発生した帰宅中の女児を連れ去ろうとした未遂事件も、略取した女児を監禁するための部屋を作っていたほか、盗んだナンバープレートを利用していた。
さらに今年6月、千葉県市原市で女子中学生が車で連れ去られそうになった事件でも盗んだナンバーを車に取り付け、事件を起こしていた。
防犯カメラやNシステムなど犯罪捜査インフラが充実されたのに対して、偽造あるいは盗んだプレートを利用するなど犯人側も巧妙化している。
倉敷市の事件ではひとまず監禁容疑で逮捕したが略取誘拐での逮捕を検討しているという。
警察庁によると、略取誘拐は声かけから始まるが、今年上半期の認知件数は96件で前年同期より6件の増で、検挙率は86.5%。昨年(平成25年)の認知件数は185件で検挙率は92.0%と高かった。24年も188件で92.0%。23年は147件の89.8%。平成に入って多かったのは16年の320件でこの時の検挙率は72.5%。
増減を繰り返しているが、岡山県倉敷、東京・武蔵野、千葉県市原市とこのところ声かけから過激化して連れ去れ未遂や略取誘拐と凶悪化している。
こんな事件に対しては、警察だけでなく地域住民みんなの目が大事だ。
特に今回の事件があった倉敷市の治安を見ると、刑法犯発生率(認知件数÷人口総数)は1.415%で統計のある全国1924自治体のうち377位と治安は比較的平穏。犯罪は数字ではなく時と場所を選ばない。予期せぬ時に予期せぬ出来事が起きるもので油断大敵である。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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