元警部が大量の銃刀所持容疑 京都府警、16年前にも逮捕(14日)共同
拳銃3丁を所持したとして、元京都府警銃器対策課次席の早崎文夫容疑者(65)=京都府城陽市寺田深谷=が、銃刀法違反の疑いで府警組対3課と城陽署に現行犯逮捕されていたことが13日、捜査関係者への取材で分かった。京都地検は同法違反の罪で起訴した。捜査関係者の説明では、拳銃が見つかった倉庫や自宅には他に拳銃4丁とライフル3丁、約二百数十発の実包のような物、刀剣類約30本があったといい、府警は押収して鑑定を進めている。
■実包?200発超、刀剣30本
早崎被告は1998年7月、銃器犯罪を取り締まる銃器対策課(当時)のナンバー3の次席=警部=時代に銃の部品を密輸したとして逮捕され、懲戒免職となった。2000年に懲役7年の実刑判決が確定した。
捜査関係者によると、早崎被告が拳銃を所持しているとの情報を得て、府警が4月25日、自宅や城陽市内のレンタル倉庫を捜索したところ、倉庫から拳銃7丁やライフルなどが見つかった。このうち明らかに発射機能がある回転式拳銃3丁について所持を認めたため現行犯逮捕した、という。京都地検は5月16日に起訴した。
捜査関係者の説明では、関係先には日本刀か軍刀のような刀など計6本のほか、ナイフと短刀計約20本、あいくち1本も保管されていたという。銃刀法は刃渡り15センチ以上の刀などを無許可で所持することを禁じている。
府警は、逮捕容疑の3丁以外の銃器や刀剣類について鑑定し、登録の有無などを調べて銃刀法違反に当たるかを慎重に捜査する。また、拳銃などの入手ルートの特定を急いでいる。
警部時代の早崎被告をめぐる銃器の不祥事は98年夏に発覚した。短銃の弾倉や銃身、雷管の密輸容疑で逮捕され、その後に府警本部庁舎(京都市上京区)地下のロッカーに短銃5丁と実弾211発を隠し持ち、銃を販売していたことも判明した。監督責任を問われ、歴代の府警本部長2人を含む上司10人が処分された。京都地裁は99年10月、「現職幹部が職務上知り得た知識を悪用し、極めて多種多様の銃を密輸、所持した」と実刑判決を言い渡した。早崎被告は控訴したが、大阪高裁は棄却した。【 2014年06月14日 10時52分 】
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20140614000046
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