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2014年6月21日 (土)

札幌女性殺害:「時間では解決しない」愛娘写真放さぬ両親(21日)毎日

「時間が解決するというが、そんな簡単なことではない」。殺害・遺棄された札幌市厚別区の福祉施設職員、伊藤華奈さん(25)の両親は、華奈さんが行方不明になって21日で四十九日になるのを前に、時折涙を浮かべ、言葉を詰まらせながらやり場のない悲痛な胸の内を語った。
 北海道室蘭市の華奈さんの実家リビングには、成人式や短大の卒業式で撮影した晴れ着姿のほほ笑む華奈さんの写真が飾られている。友人が送った花に囲まれ、懐いていた猫の「シャム王」が遺影に寄り添って寝そべっていた。「ずっとそこから離れなくてね」。父和也さん(44)の表情が和らいだ。
 華奈さんが行方不明になったのは5月4日。和也さんは華奈さんが見つかるまでの3週間、眠れぬ日々が続き、娘がどこにいるのかをずっと考え続けた。母倫子(みちこ)さん(49)は「小さい時から迷惑をかける子ではなかった。だから何かの事件に巻き込まれていると思っていた」という。今も空白の3週間を埋めるように、2人は仕事をやりくりし、どちらかが自宅にいるようにして華奈さんとの時間を過ごしている。
 両親が開くアルバムには、笑顔の華奈さんばかり。幼稚園から短大までの卒業式写真は、晴れ着の華奈さんをいつも和也さんが片手で持ち上げている。和也さんは、世界アームレスリング選手権に出場するほどの実力者。記念日があると、華奈さんは力持ちの父に「パパ、片手で抱えて」とせがんだ。
 2人で華奈さんを抱きかかえた写真、お遊戯会でオズの魔法使いに出てくる「ドロシー」を演じた写真、同級生と中学校の卒業でピースサインをする写真。「たくさん写真撮っておいて良かったよね。もう増えることは無いから」。アルバムをめくる倫子さんの手が止まった。和也さんは「華奈がまた一人になってしまうので、まだお墓には入れないつもりです」と声を詰まらせた。【日下部元美、酒井祥宏、三股智子】

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