警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(16、17日単位・レベル)
ヤクザも地に落ちたもんだ
【治安つぶやき】俳優の高倉健や鶴田浩二、北島三郎、女優では藤純子などが主演したヤクザ映画の「網走番外地」「昭和残侠伝」「日本侠客伝」「子守唄」「緋牡丹博徒」などは、「任侠」として深く日本人の心の中に染みこんでいる。
その「任侠」とは、仁義を重んじ、困っていたり苦しんでいる人を見ると放っておけず、己を犠牲にしてまで助けてやる「自己犠牲的精神」を指すのだという。
ところが今のヤクザにはそんな欠片はひとつもない。窃盗こそ減っているが〝御法度〟の覚せい剤だけでなく弱い者から金品を巻き上げるなど任侠道の微塵もない。
今月に入って名古屋市内の指定暴力団山口組弘道会系組幹部(46)が覚せい剤取締法違反(営利目的所持)の疑いで愛知県警に逮捕された。
さらに大阪の女性から現金1000万円をだまし取ったオレオレ詐欺事件の指示役だった指定暴力団・極東会系の団員が警視庁に逮捕されるなど特殊詐欺の逮捕が目立っている。
警察庁によると今年5月までの暴力団の刑法犯検挙件数は9156件で前年同期に比べて1780件減少した。しかし、この減少は泥棒の検挙件数が減った(-1718件)ためで、詐欺や特別法の覚せい剤検挙が増加傾向にある。
5月までの覚せい剤検挙件数は3024件で前年同期より151件の増。人員も2006人で125人も増えた。
さらに警視庁が逮捕したオレオレ詐欺の指示役のように詐欺罪で逮捕された暴力団員は835人で63人増えている。
昨年1年間の覚せい剤に関する検挙者数2321人は過去5年間で最悪の数字で、ことしはそれを上回る勢いなのだ。地に落ちた任侠道は国民にとってゴキブリなみの集団である。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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