警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(13、14日単位・レベル)
自転車盗のマジック
【治安つぶやき】
本日は検挙率の話です。警察庁によると今年5月までの全国平均刑法犯の検挙率は28.5%。
平成18年以来過去8年間で最も低かった平成25年の検挙率の29.8%よりもさらにペースは下回っている。
刑法犯の検挙率で最も高かったのは昭和60年の64.2%。推移では昭和43年から57年までが50%台を堅持、58年から62年が60%台、63年に59.8%に落ち、平成元年には40%台。13年についに戦後最低の19.8%と20%を切った。
以来、17年まで20%台で推移した。警察庁は16年から犯罪抑止策をとった結果、一時は30%台まで回復したが25年に再び20%台に下落してしまつた。
要因と見られるのが自動車やオートバイ、自転車などの乗物盗の検挙率が極めて低いことだ。今年の乗物盗の検挙率は7.3%。戦後最低を記録した平成13年の乗物盗は7.9%。ちなみに検挙率が高かった昭和の時代の乗物盗の検挙率は40%台を誇っている。
なかでも今年は自転車盗が最も低く、4.8%だった。
今や、自転車は鍵をかけているのに盗まれる時代。カギの種類が「プレス型」で旧型の馬蹄形の錠に被害が多いという。
自転車盗にはマジックがある。自転車が置き場から盗まれ、被害届けを出せば認知件数は1件。盗んだ犯人が路上に捨てて逃げ、別の人間がその自転車を乗り回せば占有離脱物横領。罪名の占脱で検挙すれば認知件数1件で検挙件数が1件。但し駐車場からの窃盗が検挙件数に入らない。これでは正しい数字とは言えない。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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