古美術商殺人:容疑者宅から猫19匹救出 6月に里親会(25日)毎日
東京都国立市で古美術商の男性(73)が殺害され金品が奪われた事件で、強盗殺人容疑で警視庁に逮捕された群馬県みなかみ町の桜井正男(66)、妻久美子(49)両容疑者の自宅に20匹以上の猫が飼われているのが分かり、NPO法人「ねこけん」(東京都練馬区)が警視庁に申し出て、このほど瀕死(ひんし)の19匹を無事救出した。子猫2匹が死んでいたが、関係者は「罪のない多くの猫が犠牲にならなくてよかった」と胸をなで下ろしている。
ねこけんは、飼い主のいない猫の保護や不妊・去勢手術、里親探しをする非営利団体。14日夜、テレビニュースで容疑者宅の家宅捜索の映像を見た女性メンバー(42)が、室内から窓ガラス越しに外を見つめる1匹に気付いた。
女性は「助けを求める猫と目が合った気がした」と心配になり、警視庁立川署に連絡。同署と協議し、容疑者の所有権放棄の手続きを経て、19日に救出作業に入った。
溝上奈緒子理事長(38)らメンバー5人が容疑者宅に入ると、閉め切られた2階建て住宅には熱気と異臭が立ちこめていた。警察からは「20匹くらいいる」と聞いており、餌と水を置くと、10匹以上の猫が勢いよく群がった。
散らかった室内を探し回ると、ペットベッドに子猫が1匹。座布団の下に生まれたばかりの3匹を見つけた。しかし、タオルケットから出てきた子猫2匹は既に死んでいた。
脱水症状の猫には点滴し、水と餌をたっぷり与えた。救出した19匹のうち7匹を入院させ、他はメンバーらが一時的に預かった。
テレビに映った猫には「ありがとう」と言い、息絶えた子猫2匹は花を添えて火葬した。
ねこけんによると、保護された猫は数週間前から十分な餌を与えられていない様子だったが、大半は順調に元気を取り戻している。不妊・去勢手術を受けさせ、6月1日に東京都板橋区で開く里親会に出す予定という。
溝上理事長は「保護が少しでも遅れていれば、多くの小さな命が失われていた。19匹が優しい家庭で新たな暮らしを始められるまで、責任を持って保護したい」と話した。【尾崎修二】
http://mainichi.jp/select/news/20140525k0000e040100000c.html
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