機動隊で初、女性副隊長=「活動に理解深めたい」-男社会の象徴に登用・警視庁(21日)時事
警察の中でも「男性社会」が色濃い機動隊に今春、初めて女性の副隊長が誕生した。警視庁第5機動隊の宮崎真由美警視(46)。「伝統は引き継ぎつつ、経験を生かして活動への理解を深めたい」。異例の登用にも気負わず、隊員300人と米大統領来日の警備に臨む。
抜てきした同庁の幹部は「女性登用の本気度が伝わる上、気さくで努力家の宮崎さんは適任だった」と説明している。
宮崎さんは交通部門が長く、難関をくぐり抜けて白バイ隊員を務めたこともある。警備部門では、皇族の護衛を4年半担当したほか、テロを防ぐ官民協力の枠組みづくりに奔走。企業を訪ね歩き、理解を求めた。
ただ、機動隊の勤務はない。デモや雑踏の警備、爆発物処理、災害救助…。腕力が求められ危険も伴うため、全国の隊員8000人のうち女性は1%余にとどまる。
「務まるのか」。不安を抱いたが、警察官の夫(47)から「驚いているのは隊員も同じ。自分らしくやればいい」と助言され、気持ちを切り替えた。
着任して1カ月。平均年齢27歳の若手隊員に交じり、盾やヘルメットなど重装備の訓練をこなす中で、団結力の強さを肌で感じた。「一人一人に個性はあっても、任務には真っすぐ向かう」。こうした伝統は「大切に引き継ぐ」と決意する。
その上で、女性の視点と、交通部門や官民協力で培った経験も隊員に伝えていくつもりだ。
大規模な警備では交通規制や検問で不便を強いるため、住民の理解と協力が欠かせない。「ご協力ください」で終わらせず、例えば「事故が多いから気を付けてね」と添える方が理解は深まる。「私なりの接し方を見て何かを感じ取ってもらえれば」と考えている。
警察では、結婚や出産を機に辞める女性が多く、幹部はまだ少ない。自身も子育てと仕事の両立に苦労したが、働きやすい環境は少しずつ整えられている。後輩の女性に「今は『初』の女性登用がいずれ当然になる。諦めずに踏ん張ってほしい」とエールを送る。(2014/04/21-05:20)
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