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2014年3月10日 (月)

夜行バス死傷…運転手異変、司法解剖で判明せず(10日)読売

小矢部市の北陸道小矢部川サービスエリアで起きた高速バス事故は10日で1週間を迎えた。バスのドライブレコーダーには、死亡した小幡和也運転手(37)(宮城県角田市)が衝突前に意識を失ったようにうつむいた姿が残されていたが、ガードレールに接触した衝撃や乗客の呼びかけにも意識は戻らなかった。
 県警の司法解剖でも原因は不明のままだ。小幡運転手に何が起こったのか。交通事故死や睡眠障害の専門家に聞いた。居眠りの可能性
 宮城交通によると、小幡運転手は昨年10月の睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査で、治療せずに様子を見る「要経過観察」とされた。SASは寝ている間に大きないびきや呼吸停止を繰り返し、睡眠の質が低下して慢性的な寝不足となる病気だ。
 睡眠障害に詳しい愛媛大大学院の谷川武教授(公衆衛生・健康医学)は「過労などによる日常的な睡眠不足とSASが重なれば、無意識のうちに深い眠りに陥ることがある」と話す。谷川教授によると、宮城交通が行った検査法には限界があり、体格の違いなどによってSASを見抜けないケースもあるという。
 小幡運転手はガードレールへの接触や乗客の呼びかけに反応しなかったが、「深く寝入ってしまえば、呼びかけや衝撃があっても起きないことはありうる」という。
 ◆病気の可能性 一方、交通事故と病気の関係に詳しい独協医科大の一杉正仁准教授(法医学)は「居眠りなら呼びかけで起きるはず。病気による発作などで意識を消失したと考えられる」と話す。
 一杉准教授の調査によると、全国のトラックやバス、タクシーの職業運転手が体調の急変により運転できなくなった事例は2004年~06年に全国で211件あった。脳卒中などの脳血管障害が最多の60件(28・4%)、心筋梗塞や不整脈などの心疾患は49件(23・2%)、糖尿病による低血糖などを原因とする失神は18件(8・5%)だった。
 運転中に体調が急変した場合、約7割がブレーキやハンドル操作などができなくなり事故に至るという。一杉准教授は「夜行バスの長時間運転はストレスや疲れがたまりやすい。過労運転を続ければ脳や心臓の疾患のリスクは高まる」と指摘する。
 ◆分かれる見解 司法解剖の結果、県警は死因について、外傷性ショックの可能性が高いと発表したが、病死の可能性も否定していない。事故直前に意識を失った原因は「司法解剖では判明していない」という。
 一杉准教授は「不整脈や一時的な脳血管障害であれば遺体には痕跡は残らない。解剖だけでは原因究明は難しい」と指摘。国土交通省の担当者も「司法解剖で原因がわからない以上、勤務状況や既往歴を一つずつ丁寧に洗い出す必要がある。究明には数か月かかるのでは」との見方を示す。
 県警の捜査関係者の間でも、居眠りか病気かについては見解が分かれている。押収した薬の請求書や健康診断の結果などを基に病歴などを調べているが、「死因の特定には時間がかかる」としている。

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