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2014年1月18日 (土)

警視庁管内体感治安1レベル2

首都東京体感治安(18、19日単位・レベル)
自殺者は減少傾向
【治安つぶやき】

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 北海道余市町の港でJR北海道の相談役(73)が自殺したり、富山県高岡市の高校の校舎内で、1年の男子生徒(16)が首をつって自殺するなど今年に入っても治まらない自殺。警察庁によると平成25年の全国での自殺者数は2万7195人で4年連続減少した。
 統計のある昭和25年は1万6344人で昭和30年に3万人台、同40年から50年まで1万人台で推移。同58年に2万人台になるなど上下を繰り返した。そして、平成10年に経済不況もあってか前年より8472人も増加して3万2863人となるなど4年連続で3万人台を推移していた。
 自殺者数の多いのは東京の2825人。続いて大阪の1553人、神奈川の1532人、埼玉の1520人、愛知の1516人と続く。
 逆に少ないのは鳥取の130人、福井の164人、徳島の181人、佐賀の182人、島根の181人など。
 世界と比較して日本の自殺は多いのか。自殺率の数字でみると同年次の数字ではないが、世界で最も高いのはリトアニアの34.1。以下、韓国31.0、ロシア30.1と続き日本は8位で24.4(2009年)だった。参考に書くと米国は11.0、イタリアは6.3で日本は世界でも高い位置にある。
 我が国には超党派議員でつくる「自殺対策を推進する議員の会」があるが、同会は昨年11月28日に安倍首相に自殺対策の緊急要望を出している。
 駅のホームの先頭にブルーの蛍光灯ランプがついているのも対策の一つだ。
 18日未明、東京・足立区でごみの集積所3か所が相次いで放火される事件があった。いずれも火はすぐ消し止められている。
 首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
 本日の警察マスコットは静岡県警の「エスピーくん」です。
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 防諜 テロリストを補足せよ 5 
 
 
谷津は議論を控え、話題を変えた。
 「どうだ。もぐ(目撃)はあるのが?」
 柴田が遠慮がちに答えた。
 「不審者の目撃も含めて爆発の瞬間を見た者はいません。今、防犯カメラを調べています」
 「何度言ったらわがるんだ!そんな物にばかり頼るんじやねえってさっき言ったろうが…足で稼げよ!」
 「頼るなと言っても今はそれしかないのです」
 反論する柴田に谷津の顔が引きつった。爆発寸前の時のあの訛りがきつくなっている。星川が千野の顔の表情を見ながらこの場を治めようと話題を変えた。
 「柴田主任、君の推定では爆発物は何なんだと思う?」
 柴田が答える。
 「現場では火薬の匂いがしましたので、それではないかと…」
 星川が頷きながら
 「時限式とも見られるよなあ…そうすると相当の知識ある集団の犯行か…」
 どうしても組織的な犯罪と見ている星川。この会話に谷津が割って入った。
 「物(ぶつ)がでなくちゃわがんねえべさ…だがら言ったべ…かんすち(鑑識)もおわんねえで会議ひらぐからこうなるんだよ」
 険悪な雰囲気を察した千野がさらに話題を変えた。
 「とりあえず(捜査の)見立てをするのに防犯カメラの映像をしっかり分析することですね」
 柴田が千野の方を向いて話し出した。
 「まだ、機捜隊員が少し見ただけですが、発生の前後の三十分間に外出していた隊員が部隊に帰る数人と一台のオートバイ以外に不審人物が写っていないと言ってますが、あくまでもチラ見ですから…今、現地で基地の警務隊員立ち会いのもとでさらに確認しています」
 警備部長の石井が星川のほうを見て口を開いた。
 「防犯カメラに他の人物が映っていないとなると…自爆でもないかぎり時限式なのかな?」
 「そうだとすれば、同じ左翼でも絞られますよね」
 捜査員の誰からということなく声があがった。
 「圧力釜爆弾じゃないですかねえ…」
 谷津が怒った。
 「おい!そご!想像でものを言うんじゃねぇよ。まごつくだけじゃねえがよ!想像は公安に任せておけ!」
 警務課の警察官が入って来て、千野に耳打ちしている。
 「さきほど本部長から電話がありまして、この事件は諸般の情勢を考慮すると警備部主体なのだが、幅広く網をかけたいということで刑事部との合同捜査本部とするようです」
 谷津はその言葉を無視して言った。
 「ほがに何もねえのが!ずかん(時間)がもったいねえ。やめっぺ(終わろう)…髪の毛一本でもええがら物とモグ(目撃)をなんとすてもさがす出せ!いいなっ」
 谷津の一声で会議は打ち切られた。
 □    □
 霞ヶ関の地下鉄出口を出ると秋の爽やかな風が心地よい。トチノキの葉は紅葉が始まっている。
 トチノキと言えば都内ではこの桜田通りが有名だ。落葉性の高木で、交通量が多く排気ガスなど過酷な環境に耐えられるばかりか栃の実は救荒食物と言われ、飢餓に備えての備蓄も可能なことから明治四十五年に当時の農商務省前の通りを中心に植えられたというエピソードがある。
 「今月を入れて正月まであと二か月半か…正月には京都に嫁いだ長女の孫が来ると言っていたな…」
 影虎はこんな思いを馳せながら歩き、いつものように警視庁の副玄関から十一階の部屋に着いた。この部屋は公安総務課で関係者は「桜田門の本陣」と呼んでいる。
 「明智係長!おはようございます。お久しぶりです」
 明るい笑顔の事務官の美登里がお茶を持ってきた。美登里は事務官と言っても女性警察官である。明智を本名で呼ぶのは美登里だけだった。女性被疑者のいる家宅捜索などには出動する。
 「さきほど部長が来て明智さんを見たら部屋に来るように言っていました」
 「ありがとう」
 影虎はお茶を一口含んだ。この部屋のお茶はいつ飲んでも旨い。渋みが少なくまろやかで影虎の心を和ませてくれる。五年前、佐賀県出身のキャリア部長が推奨した「玉緑茶」の茶葉を使用しているという。
 同じフロアの建物の先端に公安部長室がある。入り口を入ると左側に部長別室で庶務担の職員がいる。影虎の姿を見た女子職員が右側の部長室に先に入り、そして「どうぞ」とドアを明けた。
 影虎が「失礼します」と入っていくと部長の瀧沢敏夫が立って迎えてくれた。キャリア組で、明智に影虎の名を付けた国木田と同期だ。影虎をソファーに座るよう勧めながら話し出した。
 「君を政府の国家安全保障会議の情報収集員に推薦したんだよ」
 きょとんとする影虎…
 「『初代のチヨダ』から『ゼロ』まで培った精神で警視庁の名に恥じないよう頑張ってくれ。但し辞令も出さないし人事記録にも載せない。所属はあくまでも警視庁だが仕事は向こうが中心だ。ここに出勤するもしないも君の勝手。自由に動いてほしい」
 事前に内示もなく、有無を言わせない人事だった。瀧沢から口頭で辞令を受けた影虎は、この日は早々、桜田門から引き揚げた。
 久しぶりに帰宅した影虎を康子は自慢の手打ちうどんとすき焼きで迎えてくれた。二人で杯を傾けながら、話は次の正月に来る孫の美華の話題で盛り上がった。美華は嫁いだ長女の子供で来春は小学一年生になる。今が一番可愛い時である。
 「正月が楽しみなんでしょう。あとは事件がないよう祈るだけですね」
 こう言い残して康子は台所を離れた。浴室から大声が聞こえた。
 「あなた!お風呂が沸いていますから、お先にどうぞ…」
 影虎は政府の情報員になったことを敢えて報告しなかった。
  (つづく)

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