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2014年1月24日 (金)

警視庁管内体感治安レベル2

首都東京体感治安(24、25日単位・レベル)
何かが狂っている
【治安つぶやき】

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 ノーブレス・オブリージュ(高貴な人はそれなりの義務がある)は、平成12年の警察改革で刷新会議の氏家齋一郎さんが意識改革のため警察官に贈った言葉だ。それなのに、あの改革当時の警察バッシングを忘れている警察官がいるとはなさけない。
 警察庁によると平成25年中に全国の警察での懲戒処分者は389人で前年同期に比べて69人減少した。処分の内訳は免職35人、停職99人、減給178人など。
 数字ではない処分事由だ。最も多かったのは異性関係112人、窃盗・詐欺・横領73人などで中でも窃盗・詐欺・横領は刑法犯。犯罪を取り締まる警察官にあってはならないことだ。
 都道府県警のワースト1は4万人をかかえる警視庁の46人。以下は大阪府警が37人、北海道警28人、埼玉県警23人、神奈川県警19人の順。
 冒頭の言葉はフランスで使われたもの。高貴な人とは貴族などを指している。警察官は世の中の悪をくじき弱きを助けるため、けん銃を所持し、人を拘束する手錠を持つ正義の味方。氏家氏はそれを貴族に例えたたもので、与えられた職権には責務が伴うことを言っている。
 氏家氏は日本テレビの会長などを歴任、平成23年に84歳で他界されたが、草葉の陰で泣いていることだろう。
 警察官には自らの行動を律する職業倫理が求められていることを忘れるな。 
 首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
本日の警察マスコットは富山県警の「立山くん」です。
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web小説「防諜 テロリストを補足せよ!」連載中です。日本版NSCの誕生に合わせて、日本国内で暗躍する北朝鮮やイスラム過激派と刑事の戦いです。 「続きを読む」からお入り下さい。

 防諜 テロリストを補足せよ 10

首相暗殺未遂事件
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 陸上自衛隊中央観閲式の会場入り口となるのは朝霞駐屯地の訓練場正面入り口だ。ここは首相を迎えるため自衛隊員が整列し緊張に包まれていた。
 基地の外の広場には日の丸の手旗を手にした地域住民が四、五十人集まっている。動員された政党の党員たちだろう。その集団からひときわ大きな歓声があがり、手旗が振られた。
 午前十時十七分、SPが乗る警護車の先導で首相の車が到着した。先導車はそこでUターンして首相車から離れた。先導車は警視庁のパトカーだった。
 首相車は正門ゲートから、ゆっくりと基地内に入って行く。首相が降車する車寄せまでの約三十㍍には手前から陸、海、空の各隊員が一列に並び、敬礼で首相の車を迎えた。
 中央観閲式は三年に一度、十月中旬から下旬に実施される。会場では午前十時半から始まる観閲式に参加する約四千人の自衛隊員や一般招待者が首相の臨場を待っていた。
 首相を観閲台まで案内する第三〇二保安中隊員が静かに見守る中、防弾ガラスの首相専用車が車寄せで停止し、一人のSPが左後部のドアを開けた。首相の左右を守るようにもう一人のSPも配置に付いた。
 その時だった。三〇㍍後方の今、通って来た正門付近で轟音とともに閃光が走った。
 車に隠れるように身をかがめる首相に覆い被さり身を守ろうとする保安隊員。二人のSPがけん銃をかまえ、次の攻撃に備える。周辺は逃げまどう隊員たちで大混乱になった。
 火薬の匂いが立ち込め、火薬を扱い慣れたSPや隊員たちには、匂いから何が起きたのかすぐ判断がついた。
 五秒、十秒と時間が過ぎて次第に白煙が薄れた現場には五人近くの自衛隊員、首相の到着を歓迎しようと集まった一般見物人十人以上が倒れて動けなくなっている。日の丸の小旗を抱え動けなくなっている子供、血だらけになって手を伸ばして助けを求める女性の姿が痛ましかった。
 けが人たちは、近郊から駆けつけた救急車や自衛隊の車両で朝霞や新座市、東京・練馬区内の病院に搬送されて行った。一般市民三人が死亡し、自衛隊員を含めた重軽傷者は十三人となる大惨事となった。
 同駐屯地では一九七一年(昭和四十六年)の八月二十二日未明に基地内パトロールの陸士長が赤衛軍と名乗る過激派によって殺害された事件がある。
  □       □
 「さあきょうから行確に入るぞ。絶対に奴の正体を暴いてやる…」
 影虎はジョンソンから寄せられたナマンガニの行動確認の初日。きょうから暫く泊まり込みになる支度をしながらテレビのスイッチを入れた。
 陸上自衛隊朝霞駐屯地にある訓練場で爆発事件があったという現場の生々しい中継が目に飛び込んできた。
 「…この爆発でもう二十人近くが市内や東京都内の病院に搬送され、現在も救出活動が続けられています。この大惨事に、行われる予定だった陸上自衛隊中央観閲式は中止になりました…」
 興奮気味で放送を続けるレポーターの髪の毛も爆風を受けて乱れているばかりか、背広の所々に血が滲んでいる。それでも続ける実況放送。東京のスタジオではキャスターやコメンテーターが固唾をのんで見守る。いたたまれなくなった女性キャスターが呼びかけた。
 「ケガをなさっているようですが大丈夫なんですか?」
 「はあ?」
 周囲が騒々しいのだろうか良く聞き取れないようだ。声を大きくしてもう一度呼びかけた。
 「あっ、はい、大丈夫です。何か釘のようなものと鉄の玉みたいなものが飛んできて身体に当たったんです…」
 カメラがレポーターの顔をアップする。額から血が流れている。コメンテーターが言った。
 「爆発したのは釜爆弾と思われますね。そうすると飛んできて身体に当たったのはベアリングの玉じゃないですか?」
 今度はメーンキャスターの男性が呼びかけた。
 「首相は無事なんですね。現在はどこにいるんでしょうか…」
 レポーターはキャスターの声が聞こえないのか現場の説明を始めた。
 「…今、爆発地点に行こうとしているのですが、ご覧の通り混雑のほか非常線も張られて身動きできません…」
 キャスターが再び問いかけた。
 「首相は無事なんでしょうか? 」
 (つづく)
        

 

 

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