警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(23、24日単位・レベル)
最初の判断が全てだ
【治安つぶやき】
今度は50歳のさいたま市の女が50歳台の女性に「shine(死ね)」などと書いたメールを21通も送っていたとしてストーカー規制法違反で逮捕された。
女は知人だった女性と別れることになったのは50歳台の女性が原因だと思い込み、その恨みからの犯行だった。これまで4回も逮捕されている。
某局のワイドショーでこの事件を取り上げていた。問題は4回も逮捕されながら、それでも犯行を繰り返しているのは、警察による逮捕だけでなくカウンセリングをするべきであるという意見もあった。
メールで嫌がらせをしているなんて、オーバーに言えば小心者。5回目の逮捕なのに重大事件にならなかったのは「凶悪な性格でない」と判断しての事なら、それはそれで評価されよう。
何千人に1人という凶暴な人間性を相談の段階でどう見抜けるかに全てがかかっている。
最近、殺人事件に発展する事案が多いことから、NPO法人がカウンセリングの必要性を訴えている。悪いとは言わないが、事件はカウンセリングの前に起きるのだ。初期の対応にプロの判断が求められており、制度に依存するという安易な対処が最も危険だ。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
本日の警察マスコットは石川県警の「いぬわし君」です。
web小説「防諜 テロリストを補足せよ!」連載中です。日本版NSCの誕生に合わせて、日本国内で暗躍する北朝鮮やイスラム過激派と刑事の戦いです。 「続きを読む」からお入り下さい。
防諜 テロリストを補足せよ 9
ここで行動確認に入るのだが路上に張り込み用の車を止めるスペースなんかない。
周囲を見回す影虎。マンションの出口の前に木造二階建ての家があった。良くみるとそこは文房具店だった。「富田文房具店」と看板が出ているが看板の文字の剥げ具合から見て、相当古い店のようだ。もう午後七時を過ぎたというのに、店の電気はついているが人影は見当たらない。
「ごめんください」
主人だろうか七十歳前後のお年寄りの男が出てきた。食事をしていたのだろう口をもぐもぐさせている。
「何でしょうか?」
影虎は警察手帳を示しながら言った。
「私は警視庁の明智と申しますが、ある仕事があって、この前の道を通る人を確認しなければならないのです。もしよろしければ、店番でもさせていただきたいのですが…」
「今から?」
お年寄りはびっくりしたような顔をして佇んでいる。返事に困っているようだ。影虎は続けた。
「若い時は民間企業にいましたので店番ぐらいはできますが…」
奥から女性が出てきた。奥さんのようだ。男より若く五十歳代に見えた。部屋で話の内容を聞いていたのだろう。
「よろしいですよ。あなた、それぐらいは協力しましょうよ」
そして次の様に言ってくたれ。
「もしよろしければ、二階が空いているのでそちらを使ってもいいことよ」
夫が言った。
「お前がいいと言うならいいだろう。飯の用意もあるし…年寄り二人なもんだから…」
影虎は笑顔になった。
「ありがとうございます。食事は要りません。なにしろいつ飛び出すか分かりませんので…それにそんなに長くはありませんから…」
「あんた方も大変ですね。ちょっとでも治安の役に立つのならきょうからでもいいですよ」
こうして翌日から二階の部屋を借りてナマンガニの行動確認に入った。(つづく)
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