警視庁管内体感治安レベル3
首都東京体感治安(20、21日単位・レベル)
徹底した取締を
【治安つぶやき】
19日夜、兵庫県たつの市誉田町の県道で、軽乗用車が一時停止を無視して右折するのをパトカーが発見。赤色灯を点灯させて追跡したが、約900メートル先で左カーブを曲がりきれず1メートル下の田んぼに転落。
同日午後、神奈川・綾瀬市で、交通違反の車を追跡していたパトカーが別の車と衝突し3人が軽傷を負った。パトカーはサイレンを鳴らしていた。
このほか9日にはパトカーが交差点を直進中に44歳の女性運転の軽乗用車と衝突する事故があったほか昨年11月には兵庫県姫路市の市道で、赤色灯をつけてサイレンを鳴らして、逃走車を追跡していた捜査車両が赤信号で交差点に進入した際、41歳女性のバイクと衝突。女性が死亡する事故があった。
小欄の自宅前の道路も救急車が1日に2、3回は通過するが、ちょっと減速したぐらいで平気で走っている車が多い。
こうした連中が免許証を持っているかと思うとゾッとする。
道路交通法第40条では、交差点で緊急車両が近づいて来た場合は、交差点を避けかつ道路の左側に寄って一時停止しなければならないとある。
では、自転車や歩行者はどうすれば良いかご存じですか?
「自転車に乗っているか歩道のない道路を歩いているときは、速やかに一時停止し進路を譲らなければならない」のである。
緊急車にも車載カメラがあるのだから、写真を証拠に〝無法者〟の取締を徹底すべきである。
★今月15日、東京・江戸川区の路上を歩いていた20代の女性会社員が2人組の男に車で拉致され、約10時間にわたって監禁されたうえ、現金数80万円を奪われる強盗事件があったことが20日分かった。さらに、東京渋谷の路上で男性が相次いで2人組の男に襲われ、うち1人は現金4000円などを奪われる強盗事件が発生した。よつて首都東京体感治安は「レベル3(イエロー)」とする。
本日の警察マスコットは愛知県警の「コノハけいぶ」です。 web小説「防諜 テロリストを補足せよ!」連載中です。日本版NSCの誕生に合わせて、日本国内で暗躍する北朝鮮やイスラム過激派と刑事の戦いです。 「続きを読む」からお入り下さい。
防諜 テロリストを補足せよ 7
□ □
公安総務課長の武田雄一の部屋には、公安一課、二課、刑事部からは捜査一課、組織犯罪対策課から選ばれた四人の刑事が集まっていた。
何事かと息を飲む四人に武田が言った。
「実はあなた方四人を宮城県で発生した松島基地爆破事件の応援捜査員に選ばさせていただきました。かつて暴力団捜査で力を発揮した福岡県警への応援派遣制度同様の扱いとなります」
そもそもの始まりは、東日本大震災の時の各県警からの派遣制度の成功からだった。
その後、捜査支援とし福岡県の成功例がある。北九州市を中心に指定暴力団の道仁会と九州誠道会の抗争や暴力団排除条例の施行にからみ一般人に対する脅迫行為などが続発していた。これらの事件解決に向けて福岡県公安委員会は警察庁に捜査員の応援を要請したのだった。
今回の応援派遣員として捜査一課の鴇田盛、公安一課の一条亨らが選ばれた。鴇田も一条も影虎の一年後輩で、影虎を親分と呼ぶほどの仲間だ。武田は続けた。
「今回は大阪府警と神奈川県警、それに千葉県警の四都府県警からの派遣となります。基本的には事件解決までですが、長引く場合は一年近くになる場合も予想されます。逮捕権の問題もあって人事異動として明日発令します」
鴇田らは翌日朝、東京駅発の新幹線で仙台に向かった。宮城県警の大久保本部長から辞令を受けた後、県警捜査一課の巡査部長運転のワゴン車で捜査本部のある松島東署に向かった。まだ所々にあの東日本大震災の爪痕が残っており、復旧のスローモーさが気になった。
署長室で公安課の星川が不在のため捜査一課長の谷津が紹介された。大阪府警など他府県の応援派遣組は夕方到着するという。本来なら署長の千野から挨拶があるはずなのに、いきなり谷津が口を開いた。
「ごぐろうさん。他の連中は夕方着くようなので面倒くせえんでそん時、一緒に説明すっから、休んでいてくだせい」
独特のアクセントである。挨拶もしないでそれだけ言うと谷津は部屋から出て行った。
「説明するのに面倒くさい」…なんたる考えを持っているのか鴇田らは驚いた。顔の彫りが深いうえ顔色も浅黒いし眉も濃い。目は常に人を睨め付けているように鋭く、額の皺が目立つ。
「初対面なのに、なんと慇懃無礼な奴」
刑事と言うよりは〝頑固爺〟そのものである。
「仲良くやれるのかなあ」と思ったのは鴇田だけでなかった。しかし応援査員は、あくまでも地元の指揮に従うことだ。申し訳なさそうに千野が口を開いた。
「あの人が捜査一課長です。もう一人、公安課の星川竜一がいてキャップは二人なんですよ…それで個人隊員に対する殺人もそうなんですが極左など組織による犯行の可能性もあり、本部長が『幅広く』という方針を示したのです」
千野は谷津の言動に困り果てているようだ。
「谷津課長はいつもあの調子なんで気分、害さないで下さいね。捜査本部は五階の道場なのでこれからご案内します。まず雰囲気を見て下い。その後は会議室に食事を用意してあります」
一条が千野に同情した。
「大変ですね。お会いしたことあるようなんですが…たしか…湾岸署の副署長されていましたよね」
「あらっそうでしたっけ…もしかしたら公安の一条さん?」
覚えていてくれたことに一条は感動した。確認すると千野が握手を求めてきた。
「あの時は大変でした…ここは今年四月からなんでよ」
あの時とは、ワールドカップサッカー大会を前に、湾岸署管内で警備訓練をした時の話だった。制圧訓練で一条は犯人役になり、勢い余ってケガをしてしまった。その時、手当をしてくれたのが千野だった。
谷津とは対照的に人間的に丸みがあり、全く嫌みを感じさせない。優しさは当時のままだった。(つづく)
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