警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(29、30日単位・レベル)
法人も処罰せよ
【治安つぶやき】
アクリフーズの農薬混入事件は偽計業務妨害容疑で49歳の男が逮捕された。各紙が報道するこの男の「人となり」をみると、なぜかこの事件は男だけの問題ではなく企業にも責任があるようだ。
従業員の扱いだ。8年も勤務している古参なのにボーナスは査定で減額されるなど「派遣社員」に対する冷遇そのものだ。
そしてその男が食品に農薬のマラチオンを混入。下痢や嘔吐など健康に被害をうけた人は全国で2800人を超えた。このように人間が生きていくうえで、最も安全が求められる食材に毒を入れるなどは、あのグリコ森永事件並に重罪であるはずだ。
ところがマラチオンには青酸カリの様な殺傷能力がないとこから、会社が告訴した偽計業務妨害だけでの逮捕だ。不特定多数を狙った犯罪にしては軽すぎる。
さらに、この事件は会社の責任を見逃してはならない。担当以外でも出入りが自由だったり、この男は過去にも同様事件を起こしているのに監視もしないなど管理が杜撰だ。
さて、なぜ法人なのか。基準値を超えた農薬が残留する食品の販売は食品衛生法に禁止されている。(ポジティブリスト制度)。
さらに同法では「製造又は加工を衛生的に管理させるため専任の食品衛生管理者を置かなければならない」とする第48条に反する。
この法律以外にも食品安全基本法があり、販売した場合は3年以下の懲役か300万円以下の罰金などという罰則が伴う。社長が辞任しただけでは済まされない。法人も処罰するべきである。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
本日の警察マスコットは奈良県警の「ナポくん」です。
小説「防諜 テロリストを捕捉せよ!」は別サイトに引っ越しました。全文が読めます。http://policestory.cocolog-nifty.com/police_story_/
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