警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(22、23日単位・レベル)
懐かしいものを見た
【治安つぶやき】
空が綺麗だから散歩の時は上を見て歩く。東京・武蔵野の境南町を歩いていた。ふと見ると同市消防第10分団の「火の見やぐら」があるのに気付いた。てっぺんに半鐘が残っていた。
「火の見やぐら」は日本古来からあるもので、昭和初期には全国の全ての地域に存在した。別名「望楼(ぼうろう)」と言われ、常に消防団員の見張り番がいて、火災の早期発見の役目を果たした。その後、119番通報が充実し消防署や出張所ができるなどして姿を消した。
あれは昭和42年ごろ、仙台市で新聞社にアルバイトしていた当時の話だ。消防車のサイレンが聞こえると消防本部に電話。聞くことは「望楼は何色ですか」。出火場所を火の見やぐらから見て、燃えている程度を聞くのである。
「望楼赤」は「火炎があがっている」。「望楼黒」は「黒煙を上げている」こと。「望楼白」は「白い煙を上げている」ことを表現した。新聞記者は赤か黒で出動した。今、どこを歩いても、その「火の見やぐら」は見当たらなかった。
最近、放火事件が目に付く。20日には横浜市都筑区大棚町で廃材や自転車が焼ける不審火があった。半径1キロ以内で昨年12月26日以降の約1カ月で計8件の不審火が相次いでいるという。当時の横浜は16日から1週間ぶっ続けで乾燥注意報が出ていた。
18日には東京・足立区でごみの集積所3か所が相次いで放火された。この放火事件から30分の間に別のごみ集積所でも不審火が2カ所あった。横浜同様乾燥注意報が出ていた。
東大阪市大蓮東で昨年12月、木造3階建て住宅が全焼。焼け跡から32歳の男性が遺体で発見された火災は寝たばこなどの失火とみられていたが今年1月、放火殺人事件だったことが分かった。
この他にも18日には大学入試センターの鹿児島大学で枯れ草が燃え、千葉・習志野台中の陸上部部室に放火したとして男が逮捕され、熊本県では昨年12月から自動販売機が放火され硬貨が盗まれる事件が続発している。
なんと、インターネットの闇サイトを通じて知り合った2人の女に放火を指示した41歳の男が、警視庁に逮捕されました。あ~あ、恐ろしや…
警察庁によると昨年11月末の放火事件認知件数は980件で検挙件数は731件、検挙率は74.6%。前年同期に比べて凶悪犯の強姦事件同様に増えている。乾燥注意報が出ている中での「火付け」は極刑に値する。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
本日の警察マスコットは福井県警の「リュウピー君」です。
web小説「防諜 テロリストを補足せよ!」連載中です。日本版NSCの誕生に合わせて、日本国内で暗躍する北朝鮮やイスラム過激派と刑事の戦いです。 「続きを読む」からお入り下さい。
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