警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(3、4日単位・レベル)
待望の法制化
【治安つぶやき】
ストーカー事件同様に危険で、女性の人権問題に関わるデートDV。小欄では何度も法整備を急ぐよう訴えてきた。そして10~20代を中心に深刻化している恋人間の暴力「デートDV」の適用法律「改正ドメスティックバイオレンス(DV)防止法」が3日ようやく施行された。
夫婦間暴力はDV法で規制されているが、恋人同士の暴力は統一的な数字もなく、一部都道府県の自治体など単位の講習会などが開かれている。例えば高知県の香美市の県立山田高校では、高知地方法務局と県人権養護委員連合会が主宰し「デートDV」をテーマにした学習会を開くなど県内各地の中学、高校で開催している。
他にもNPO法人・性犯罪加害者の処遇制度を考える会は千葉県四街道で講習会。埼玉県内の少年院では定期的に行っている講演会でデートDVを取り上げ、さらに東京・八王子医療刑務所でも講習会を開くなどの動きが出ていた。しかし国は実態を把握していないため全体が見えていなかった。
同法にある夫婦間暴力(DV)では警察庁がまとめた平成24年の数字がある。
配偶者間における殺人事件の検挙件数は153件で前年より5件少ないが、配偶者間傷害事件検挙件数は2183件で前年より768件増加。同暴行事件は2121件で同603件も多く過去10年で最悪の数字となるなど年々、陰湿な事案が増加していた。
小欄もデートDV相談を担当。対処法に苦慮した苦い経験があり、社会全体での問題になるよう期待していた。法整備が実った背景にはこうした各自治体やNPO法人、刑務所などの苦労が隠されている。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
本日のマスコットは岩手県警です。
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