マルハニチロ、検出農薬の毒性評価誤る=「甘い基準で判断」社長謝罪-厚労省が指摘(31日)時事
マルハニチロホールディングスの子会社アクリフーズが群馬県の工場で製造した冷凍食品から農薬のマラチオンが検出された問題で、両社は31日未明、東京都内で記者会見を開き、毒性評価を誤った基準で判断していたと発表した。
冷凍食品で検出濃度が最も高かったコーンクリームコロッケ(1万5000ppm)について、体重20キロの子どもが一度に8分の1個以上を食べれば、吐き気や腹痛などの症状が出る可能性があると訂正した。
両社は29日の発表で、60個を食べないと急性中毒を発症しないと説明。「実験で投与した動物の半数が死ぬ量」(LD50)を基準とし、体重1キロ当たり1グラムで計算していた。
厚生労働省は30日、この基準を用いるのは不適切で、健康に悪影響を及ぼさないと推定される限度量(急性参照用量=ARfD)を基準とするよう指摘した。ARfDでは体重1キロ当たり2ミリグラムで計算される。
マルハニチロの久代敏男社長は「消費者に大きな誤解を与える情報を示した。深くおわび申し上げる」と謝罪。同社の基準選定責任者の佐藤信行品質保証部長は「ARfDの知識がなかった。事前に厚労省や県にも相談していない。完全に失念していた」と説明した。
厚労省は30日、両社が自主回収の対象とする商品リストを都道府県に提供し、販売業者などへ指導するよう要請した。群馬県警は何者かが農薬を混入した可能性もあるとみて、両社から回収商品の提供を受けるなどして捜査している。(2013/12/31-06:15)
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