警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(16、17日単位・レベル)
陰湿な愉快犯
【治安つぶやき】
人気漫画「黒子のバスケ」が関係するイベント会場に脅迫文を送り中止させたほか、コンビニには「怪人801面相」を名乗り「農薬をつけた菓子を置いた」などと不特定多数の人を対象にした「黒子のバスケ」脅迫事件の犯人、36歳の男が警視庁捜査1課に逮捕された。
昭和59年に発生した江崎グリコ社長身代金目的誘拐事件を皮切りに、「かいじん21面相」を名乗り丸大食品をはじめ森永製菓、ハウス食品、不二家、駿河屋など食品企業を次々と脅迫した警察庁広域重要指定事件「114号」を彷彿させた事件だった。
二つの事件は国民を恐慌におとしめ、醜態や慌てふためく様子を陰から見て喜ぶ「愉快犯(ゆかいはん)」。今回の事件を犯行動機から見ると「くら~い陰を持った」ジメジメと陰湿な性格の持ち主による犯行。このような心理的な面が内在している事件だけに114号に比べれば極めて異質である。しっかりと分析しプロファイリングの資料としてほしい。
自分もグリコ森永事件を担当したが捜査手法も違う。インターネットが舞台で、防犯カメラの映像を基に、長期間にわたる行動確認という緻密な捜査が功を奏したもので、あの当時とは別世界の捜査を見ているようだった。
防犯カメラ映像の捜査への活用は「積極公開」を含めて樋口建史元警視総監の〝落とし子〟と言われ、今や犯罪捜査の重要なインフラストラクチャーになっている。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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