「黒子のバスケ」脅迫文、先月一斉に250通(18日)読売
週刊少年ジャンプ(集英社)で連載中の人気漫画「黒子のバスケ」を巡る脅迫事件で、全国の書店などに届いた脅迫文は昨年10月以降、約400通に上ることが捜査関係者への取材で分かった。
書店などで漫画や関連商品が撤去されたほか、関連イベントが中止に追い込まれた。警視庁は威力業務妨害容疑などで調べているが、執拗で
広範囲にわたる犯行に、犯人像を絞り切れていない。
◆学園祭「厳戒」
今月4日、学園祭最終日の上智大四谷キャンパス(東京都千代田区)は物々しい雰囲気に包まれた。校門3か所に臨時の防犯カメラが設置され、手荷物検査が行われたほか、多数の警察官が構内外を警戒した。
作者の出身校の同大に、「人が集まる時に注意」と学園祭を想定して書かれたとみられる文書が届いたのは10月15日。何も起きなかったが、女子学生(20)は「目的が分からず、怖い。早く捕まってほしい」と話した。
最初の脅迫文は昨年10月、「アニメをやめろ」と漫画のアニメ制作会社などに届いた。同12日には、同大体育館に脅迫文と硫化水素入りの容器が置かれ、インターネットの掲示板に「動機は作者への恨み」と犯行声明のような書き込みがあった。
関連イベントが行われる札幌、東京、名古屋、福岡などの会場にも送りつけられ、開催は中止に。脅迫文は今年4月までに約150通に上った。
その後、途絶えていたが10月中旬、コンビニや書店などに約250通が一斉に届き、「漫画や関連商品を撤去しろ」「黒子の単行本を売る本屋で丸焼けになろう」などと書かれていたという。
「セブン―イレブン・ジャパン」などコンビニ数社やCD・DVDレンタル販売店「TSUTAYA」、一部の書店は「客の安全のため」と撤去。コンビニから回収したキャラクター関連菓子からは、微量の毒物のニコチンも検出された。
◆動機情報なく
警視庁は、脅迫文の内容などから同一人物の犯行とみて、関係する30以上の道府県警と情報交換し、作者や出版社から話を聞いたが、犯行動機につながる情報は得られていない。
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