警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(21、22日単位・レベル)
偽札と言えるの?
【治安つぶやき】
驚く前に気付かなかったのだろうか?と思いたくなる事件が発生した。
なんと、盛岡市の食糧販売店で100万円札が見つかった。その100万円札には「贅沢銀行券・100万円」と書かれ、裏は真っ白だったそうだが、これは刑法の「通貨偽造罪」には該当しませんよね。
本来流通していないし「日本銀行券」とは書いていないのだから…一部には「紛らわしい外観」として製造・販売が禁じられている「通貨及証券模造取締法」ではどうかと言う意見もあるようだ。
そして、この100万円札の正体は、東大阪市の包装資材メーカーの商品だった。昨年10月に名古屋市内で「100万円札」を使った詐欺事件が起きて製造は中止していた。岩手県警でも詐欺罪での立件を視野に捜査しているという。
この偽札など偽造通貨も最近は少なくなっている。警察庁によると今年9月までに発見された偽造銀行券枚数は738枚で前年より1212枚少ない。内訳は1万円券385枚、5千円券61枚、千円券291枚、2千円券も1枚あった。一方硬貨は五百円貨幣が682個だった。
偽札事件と言えば、思い出すのは「チ-37号事件」。チとは千円札の意で37号とは37番目の偽札事件。秋田県を振り出しに22都道府県で343枚も発見されている。
もうひとつ自分が担当した忘れられない事件に偽一万円札が東京・港区のゴミ集積所から発見された「和D-14号事件」がある。印刷ボケなどが多く、使えないことからゴミ置き場や荒川で大量に見つかった。
これが、童話作家につながり、さらに宝石商殺しまで拡大するという大きな事件だった。昭和62年の話である。この偽札-収益なくして量刑が重いのだ。最低でも懲役3年から無期まである。やがては時代とともに消えるかもしれない。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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