警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(1、2日単位・レベル)
家族を愛しようよ
【治安つぶやき】
このところ家族関係の事件が連日報道されている。
1日未明には愛知県高浜市の住宅で女性と子どもの計3人が刃物で刺されるなどして重軽傷を負う事件が発生。命に別条はないが2階の1室が燃えており、下半身が焼けた男性が発見され病院に搬送されたが間もなく死亡した。男性が妻ら3人を殺害した後、火を付けた可能性もあるとみて捜査している。
さらに31日には愛知県の中部国際空港で2800万円が入ったカバンを持っていた96歳の男性が保護された。男性は妻とけんかして家出をしたものだった。
29日午前10時ごろには徳島県阿南市のアパートで68歳の女性が首を電気コードで絞められて殺害された。警察はパチンコ店勤務の62歳の夫を捜している。
28日には埼玉県久喜市の会社員方で、14歳の女子中学生と10歳の小学生男児が腹部や首などを刺されて殺害された。44歳の母親の犯行だった。
24日には名古屋市北区のマンションで、マンションに住む男(39)と妻(38)、小学2年の長男(7)が死亡しているのが発見された。警察は硫化水素が検知されたことなどから無理心中の可能性があるとみている。
平成23年の警察庁の統計になるが、家族が絡む犯罪で被害者が最も多いのは配偶者。総数45万2048件のうち配偶者が3422件。うち女性が3095件だった。次いで多いのは実父母の1276件、実の子供が645件あった。
凶悪犯の殺人事件は実父母が被害者となった事件は941件で配偶者216件、実子123件だった。肉親同士が殺し合いするなんて、なんでこんな世知辛い世の中になってしまったのか…理解に苦しむ。
アメリカでは妻が「夫を殺してほしい」と殺人を依頼した。ところが依頼を受けたのは囮捜査官だった。妻は殺人教唆で逮捕されたが、裁判で夫は減刑を訴えたという。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
新連載小説「警視庁公安部」
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14 調べ室その5・核心
結城「ところで建国義勇軍だが、最初の福井の放火事件は団体名は使っていない。ところが社民党や総連に銃弾を送付した事件では朝鮮征伐隊、東京と大阪のオウム関連施設の事件では赤報隊と国賊征伐隊。建国義勇軍と名乗ったのは十五年六月の広島県教祖銃撃事件からだが、これはどうしてか。本当に建国義勇軍は設立しているのか?」
村井「マスコミにどうしたらインパクトを与えられるかで進歩していった。大阪のオウムの時にはまだ設立していなかった。結成したのは十五年の四月だから…」
結城「どんなメンバーで誰が言い出しっペなんだ」
村井「グアムに行った連中ですよ」
ここまで言って村井は黙ってしまった。沈黙は暫く続いた。そして再び口を開いた。
村井「今年四月に野口さんや服部、中林…それに…鹿島君かな…何人かでけん銃の射撃訓練することになりグアムに行った。そこで私が提案して正式に同意を得て設立したものでそれ以降は義勇軍を名乗っているはずです」
結城「グアムでけん銃が撃てるのか?」
村井「私は平成十二年四月に行っているから…確か、USAガンクラブとか言ったな。そこで訓練したんだ」
これでグアムに捜査員を派遣して得ていた情報が活かされた。結城は起訴に自信をもった瞬間でもあった。
結城「そうすると国内で実弾を送ったり発砲したのは、グアムから持って来たやつを使ったのか?」
村井「けん銃の調達はたしか…幾つかあって…最初は私が一丁持っていた。次に野口さんに頼んで神奈川に住む会社員で黒崎光男とかいう男から38口径を手に入れたはずだ。それとその後、坂井とかいう男から十一月に38口径と44口径を入手した。グアムからは38口径の弾を四十発ぐらい持ち帰ったと思う」
この後、村井は各事件の役割分担などについて詳細な供述を始めた。それによると今回摘発した二十四事件のほぼ全てで犯行を指揮。中には個々具体的に役割分担の行動まで指導していた。さらに東京や大阪のオウム施設に対する発砲事件や福井の放火、名古屋の朝銀に対する発砲事件は全て村井が自ら実行していた。
その他、S議員やK議員、N議員に対する実弾送付事件では、自らライフル銃の実弾を集めるなどの準備をしていたのであった。
つづく
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