警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(4、5日単位・レベル)
プロであってほしい
【治安つぶやき】
警察官の不祥事にもいろいろある。富山県警の現職警察官が殺人、放火で逮捕されたり、山口県警の54歳にもなる巡査部長が女子高生のスカート内を撮影しようとするなどの犯罪行為もあるが、職務上の失敗も多い。関係者にとっては不名誉でこのましくない事案なので不祥事と敢えて言わせてもらう。
その一つは誤認逮捕だ。神奈川県警では乾燥した葉を持っていた男性が大麻取締法違反で逮捕された。良く鑑定したら大麻ではなかった。
大阪府警ではガソリンスタンドでガソリンを盗んだとして男性が逮捕された。防犯カメラの映像などから窃盗容疑で捕まったが、実際は窃盗事件が発生した時間帯は6.4㌔離れた高速の入り口を通行していたことが分かった。
また同府警では台湾人の女性が日本国内で運転できるのにもかかわらず、中国人と勘違いして無免許運転容疑で逮捕した。
千葉県警では日本国籍を持っている少女が職質で「フィリピン人」と答えたことから旅券不携帯で逮捕した。
不作為もある。長野県警では6000万円の詐欺被害に遭った女性の被害届を受けなかった。
犯罪行為をするなどは言語道断だが、確認を怠ったり、裏付けをしなかったり、被害届けを受けないなんていうのは、警察官としての職務能力が問われる。
確かに、大量退職時代で熟練警察官が少なくなり、弱体化したこともあるだろう。しかし、警察官は職人でなければならない。天職だからだ。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
新連載小説「警視庁公安部」
ご覧になる場合は「続きを読む」をクリックして下さい。
16 取り調べ室 その6
結城は、この運動はどこまで続けるつもりでいたのか村井からしっかり聞いておく必要があった。
結城「建国義勇軍の将来構想について聞きたいのだが…」
村井は結城のこの一言で黙ってしまった。二十二日の調書で「自決するつもりだった」と言っている。村井の信頼する山口二也並の行動を予定していたのか?組織がどこまで〝成長〟していたのか知りたい部分である。依然として村井は口を開こうとしない。時間だけが過ぎて行く。
結城「君の思想に俺たちは何も言うことはないし、言う資格もない。そうでなくて今、俺が知りたいのは組織の事なんだよ。君には黙秘権はありますよ」
「……………」
それでも黙り込んでいる。結城はさらに続けた。
「しかしね、これまで信念を持った君たちの考え方を聞かせて貰えたのに、途中で打ち切られたら、結論が見えないまま、君たちのこれまでの行為は単なる『騒動』に終わってしまう。計画はそんなに単純なものだったのか…それじゃお父さんに対する君の思いは絵に描いた餅じゃないか?君を会長と信じてきた会員を裏切ることにならないか?君の言葉を聞いて真に迫っていたと言う会員もいるぞ…」
取り調べというよりは説教になってしまった。
村井がようやく口を開いた。
村井「二十二日に言ったじゃないですか。今後は世間に対してさらなる組織の拡大をアピールする目的で、私は参謀に専念し、さらに数丁のけん銃を入手したうえで他の構成員により、同時多発的なテロ攻撃を敢行させた後、爆発物の設置を数十件敢行し、一旦、活動を終息させようと思っていたと…」
結城「二十二日には建国義勇軍顛末記を書いて自決するつもりだと言っているが…」
村井「…そんなこと言ったかな…」 つづく
« 警視庁管内体感治安レベル2 | トップページ | 警視庁管内体感治安レベル2 »
「 警視庁管内 体感治安度数」カテゴリの記事
- 😢警視庁管内体感治安レベル2(2025.02.17)
- 😢警視庁管内体感治安レベル2(2025.02.16)
- 😢警視庁管内体感治安レベル2(2025.02.15)
- 😢警視庁管内体感治安レベル2(2025.02.14)
- 😢警視庁管内体感治安レベル2(2025.02.13)
コメント