警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(31、1日単位・レベル)
史上最大の作戦
【治安つぶやき】
これぞ「ザ・国際犯罪」が警視庁に摘発された。世界27カ国のATMでハッキングして偽造した銀行カードで約45億円を引き出したという。しかも、引き出しが同時刻に全国一斉というからあの世界的な名画ジャン・ジャバンの「地下室のメロディー」級の豪快な事件だ。
窃盗で国際手配されたのはルーマニア国籍の男3人。一斉に引き出す際に防犯カメラに現金を引き出す姿が映っていた東欧系の男女6人についても写真を公開して情報提供を求めている。なお米司法省は米国での引き出し役8人を起訴している。
この他にも東京・江東区のコインパーキングで、路上にまいた現金を拾わせる手口で、現金100万円が入ったかばんを盗んだとして、自称メキシコ人の男ら4人が逮捕された。同様手口で16件の余罪があるという。
警察庁によると平成24年の来日外国人犯罪の検挙件数は1万1142件、検挙者数は5423人。認知件数では過去10年間で最も少ない。
罪種の中で最も多いのが、窃盗事件だ。昨年の検挙件数は7969件で検挙人員は2771人。数字は減少しているとはいえ、依然として高水準で推移している。
「地下室のメロディー」は賭博の掛け金を地下の金庫から盗むのだが、結末は盗んだ金がプールに浮いてくるという内容と記憶している。時代は進み、地下銀行ではなく今やATMが舞台。苦労することなく指をチョチョンのチョンで盗られてしまう。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
新連載小説「警視庁公安部」
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13 調べ室その4
夕方近くになっていた。結城は改めて聞いた。
結城「けん銃を使ったのは広島が初めてか?」
村井「広島が初めてではないです。最初にけん銃を使ったのは東京のオウム。次が大阪のオウム…だから広島は三番目です」
結城「ほう…個々の事件の詳細は後でゆっくり聞くが、なんでオウムなんだ?それも服部が撃ったのか?」
村井「これは、野口さんが言い出したんです。自分もオウムは許せないと思いましたよ。それで刀剣まつりに木更津に行くのでその時にやろうと野口さんや中林君らに下見をさせて、当日は中林君に運転をさせて現地に行き、私が撃ちました」
そして年が明けた一月一日の検事調べで、村井はオウム襲撃の詳細を次のように述べている。
村井「オウム攻撃は捜査の目を反らす目的もあった。平成十五年五月に入った前後、野口さんから『会長、どうしてもオウムだけは許せない。狙うわけにはいきませんか』と言われた。私は、それまで福井総連、総連中央本部、社民党、名古屋朝銀と北朝鮮関連施設だけを対象にしてきたことから、捜査の目を眩ますためには、オウムを狙うのもひとつの手だと考えました」
こうして村井は、警察、検察の調べで三事件を素直に認めてしまった。建国義勇軍が対象としたのは、拉致問題を起こした北朝鮮とその北朝鮮に送金している朝鮮総連及びその施設。そして日本の若年層に対して「反日思想」を植え付けている日本教職員組合。人殺しをして税金を使って裁判が行われているオウムもターゲットにし、さらに北朝鮮寄りの態度、コメントをしている国会議員、外務省職員へと拡大していったのだという。
事件全体の概略が見え、年があけた一月に入り、村井に対する取調は、いよいよ事件の核心に入っていった。 つづく
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