警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(23、24日単位・レベル)〝自己虫〟が多すぎる
【治安つぶやき】
山口県周南市で5人の遺体が見つかった事件は連続殺人事件だった。21日、全焼した2軒の住宅から、3人の遺体が見つかり、翌日には別の2軒の住宅から、男女2人が遺体で見つかった。殺害した後で放火までしている。
山間部のわずか10世帯ぐらいの集落でなぜ?こんな惨殺事件が発生したのか。警察は逃げている63歳の男の行方を追っているが、この男について近所の人は「変わっている」「話を聞いても、返事をしない」うえに、農作業の音がうるさいと大声で叫ぶなどのトラブルになっており、集落では孤立していたという。
5人の大量惨殺事件と言えば、昭和21年の歌舞伎役者、片岡仁左衛門さん一家5人殺しがある。犯人は片岡さん宅で働いている女中の22歳の兄だった。兄は仁左衛門さんの見習として劇場に出入りし、台本の整理や台詞の作製などをしていたが、浪費癖があり食事にも困る生活を送っていたが、「嫌み」を言われての犯行だった。
昭和24年には神奈川県小田原市で19歳の少年が隣の一家6人をナタや包丁でメッタ差しにして殺害する事件がある。少年が浴室を覗くことから被害者がその対策をしたことに腹をたてたという。
今回の事件を論じれば行き着くところは「人間関係」というより「欠格人間」の存在だ。片岡さん一家殺人事件も小田原の事件は単純な動機から人を物なみに踏みつぶしてしまう感情のない動物的な犯罪だ。
今回は「地域社会の崩壊」と言うよりは、他人と迎合できないという〝自己虫〟と言う特異な事件だ。動物の違いは人間は最低でも「人を思いやる心」を持っていることだ。どこで歯車が狂ったのか…
23日午後、東京・千代田区の路上を通行中の40歳の女性が後ろから来た男に頭を棒のようなもので殴られ軽いケガをした。警視庁は通り魔事件として捜査している。連続性がないので首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
新連載小説「警視庁公安部」
ご覧になる場合は「続きを読む」をクリックして下さい。
最近のコメント