警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(13、14日単位・レベル)
見せる警備
【治安つぶやき】
犯罪を未然に防げた結果を抑止効果という。効果を上げるには視覚的な形態が良い。交通事故の抑止には制服姿の警察官が効果がある。
あれは平成8年12月だった。現状のままでは交通事故死者がこの年も1万人を超えると危機感を持った国松孝次警察庁長官が「機動隊員を導入して交差点に立たせる」という作戦を実施した。その結果、9年ぶりに1万人を割ることができた。
ワールドカップサッカー大会で日韓同時開催となったのは2002年。フーリガン対策で韓国は競技会場警備には乱闘服に鉄製ヘルメット、肩に自動小銃を持った機動隊員がドーベルマンの犬を連れて警戒にあたった。
日本の機動隊は、この時からジュラルミンの盾から透明で片手で持てる軽い盾に変え、行動力を機敏にすると同時に投網など特殊兵器も登場する実力作戦の訓練などを公開し、見せる警備を実施したのである。
「見せる」と言えば、制服の警察官がコンビニで買い物をするのは「けしからん」とマスコミに叱責された。そんな事を言いながら店の入り口に「制服警察官立ち入り所」なる看板を掲げている。「制服を着た警察官が買い物して何が悪い!店内にいるだけで見せる警戒になる」と、当時のある警察庁幹部が怒ったことがあった。
このほど埼玉県警に自転車を使ってパトロールする部隊が結成されたという。自転車の利点を最大限活用しようというのだ。
かつて青森県警がパトロールの仕方をパトカー主体から自転車やバイクに変えたことがあった。「車です~と通り過ぎるのではなく、県民の顔が見えるパトロールが望ましい」として、スピードから熟視に変え、犯罪の抑止に成功したことがあった。
犯罪抑止は「知恵」である。成功を祈る。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする
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